ABB、自律移動型ロボットのポートフォリオを一新

ABBは、2021年にモバイルロボットのリーダーであるASTI Mobile Roboticsを買収した後、ブランドを変更した初の自律移動型ロボット（AMR）シリーズを発表しました。AMRをポートフォリオに追加して以来、ABBはロボット、AMR、マシンオートメーションソリューションを包括的かつ統合的に提供している唯一の企業です。

• ABB自律移動型ロボット（AMR）のブランド名を変更し、ASTIをABBロボティクス事業と統合して発売
• ABBはマシンオートメーション、ロボティクス、モバイル自律型ロボットのソリューションの完全なポートフォリオを提供する唯一の企業

ABBロボティクスディビジョンのプレジデント、マーク・セグーラは、「企業が効率性、柔軟性、レジリエンスを高めるためのさまざまなロボットソリューションを求めている現在、AMR、ロボット、マシンオートメーション技術を統合的に提供し、企業をサポートしているのは当社だけです」と述べました。「これは、お客さまにとって画期的なことです。お客さまは、個別化、労働力不足、サプライチェーンの混乱によって生じる機会や課題に適応するために必要なすべてを提供するパートナーと協力することができます。当社のブランド変更は、当社がお客さまに提供する統合ソリューションのシンプルさと利点を強調するものです」

ASTI Mobile Roboticsのソリューションは、現在、ABBのポートフォリオにリブランディングされ、統合され、Flexley™名でグループ化されており、AMRが提供するオペレーションの柔軟性を示しています。最初に発売する「Flexleyタグ」と「Flexleyムーバー」は、牽引、2000kgまでのトロリー搬送、1500kgのラック、コンテナ、パレットの昇降搬送などの用途をカバーしています。

ASTIのレーザースキャナによる2D SLAMナビゲーションに加え、ABBのパートナー企業であるスイスの新興企業Sevense Robotics社のVSLAM技術により、複雑でダイナミックな環境でも移動ロボットがナビゲーションを行うことができるようになります。この独自の技術は、柔軟な製造のための新しい可能性を開きます。ABBのAMRをロボットアームのように自律させるAIは、作業の生産性と人々の安全性を向上させると同時に、より高い生産性を実現します。




ABB ロボティクスのAMR事業グローバルヘッドであるヴェロニカ・パスカルは、「自律移動型ロボットの市場は、2021年から2028年の間に年間成長率が約24％となり、大きく成長すると予想されています*」と述べ、次のように語っています。「ASTI AMRシリーズの統合とグローバルな製造・サポートネットワークの構築により、当社はこの成長に対応できる体制を整え、お客さまがサプライチェーンの課題に取組む新しい方法を提供し、Eコマースの継続的な増加による柔軟性とスピードへの要求に応えて参ります」

ABBはすでに、戦略的パートナーである英国のエキスパート・テクノロジー・グループと共同で、電気自動車の駆動系に革新的な製品を開発する新興企業のお客さま向けに、AMRを用いた組立ライン一式を納入しています。ロボット自動化セルと手動組立ステーション間で製品を搬送するABBの自動化ソリューションは、ABBロボット、ビジョン機能パッケージ、AMRの使用を組み合わせています。




ASTIのABBへの統合は、すべてのオフィスと施設の完全なリブランディング、および新しい外観のウェブサイトamr.robotics.abb.comの立ち上げを含んでいます。

ASTIの名称を引き続き使用するのは、デジタル変革の時代に活躍するためのスキルを若者に教育し、身につけさせるために2017年に設立されたASTI財団です。この財団の詳細については、www.astifoundation.com をご覧ください。

www.abb.com