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08
'17
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ESPRIT
DPテクノロジーはESPRIT 2017をリリースします。
いっそうスマートになったESPRITにより、さらに高速なプログラミングが可能になります。
CAM業界のイノベーターであるDPテクノロジーは、先駆的な主力製品の最新バージョンESPRIT® 2017をリリースします。このESPRIT 2017は、独自開発されたツールパス、簡素化されたユーザー操作、処理能力の高速化によって、さらにスマートかつシンプルで高速な加工プロセスを実現します。
ESPRIT 2017は、3軸加工に向けた新しいグローバル仕上げ加工サイクルを実装し、複雑な部品形状における急/緩斜面のエンドミル加工に包括的なソリューションを提供します。グローバル仕上げ加工は、モデルの分析と傾斜角しきい値に基づき、複雑な部品形状に対して最も妥当なツールパスを適用して加工を最適化します。急斜面と緩斜面の間がより滑らかに仕上がるようツールパスの連続性を最優先とする高度なロジックを用いて、急斜面域には等高線パスを、緩斜面域には同心パスが適用されます。また、フローティングツールパスを設定すると、工具の停止やリトラクト動作を行うことなく、CADモデルの開口部や穴を完全に加工するツールパスが生成できます。
また、ESPRITのフェース加工も改良したことで、部品のフェース加工に必要なオペレーション数が大幅に少なくなりました。フェース加工・ポケット加工・輪郭加工に対しては、加工途中のストック形状を認識する処理能力が改良され、より高速で信頼性の高いプログラミングを実現します。ESPRIT 2017に搭載のストック・オートメーション・エンジンにも改良を加え、フェース加工・ポケット加工・輪郭加工に対する演算時間を、数分から数秒にまで徹底的に短縮しました。同様の改良は、ESPRITの3軸荒加工にも加えられ、複雑な部品形状であっても劇的に短い時間でストックの計算を行います。
ほかにも、EDMポケット加工においてオープン形状を新たにサポートしたことで、ワイヤカット部品の難しい輪郭をさらに効率よく加工できるようになりました。ESPRIT 2017内では、小さい開口部や異形の開口部が散在する形状の場合に、開口部を無視してスラグが簡単に排出されるようにワイヤカットをプログラムした後、小さなポケットだけコアレス加工するコアレス・ポケット加工が可能になります。
ESPRITのProfitMilling™技術も進化し、閉じたポケット内部でのチップ排出性とクーラントアクセスを高めるとともに、プログラムした送り速度を高速に達成できるよう性能が向上しました。また、旋削による輪郭加工にも、加工パスの始点・終点、壁面間などそれぞれの高精度な位置決めに関するより多くのパラメータを用意しました。こうした旋削プログラミングにおける改良は、丸駒チップや溝入れチップで輪郭加工を行う場合に特に有効です。
さらに5軸スワーフ加工に対する一連の改良から、より幅広い異形部品に対するパス生成機能も向上し、滑らかで信頼性のある加工が実現します。ギャップを自動的にカバーする機能や、リブに沿った確実なツールパスの延長、不規則なエッジ壁面に沿う円滑な工具の位置決めなどにより、複雑な5軸加工部品に対し、特殊なパスを定義するといった時間のかかる作業が不要になります。
ミル加工および旋削加工の強化、加工途中のストックの高速な演算、3軸加工とワイヤカットに対する新機能を含め、ESPRIT 2017の洗練されたシンプルさをご体験ください。