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'17
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HAIMER
IDチップ飛出し事故・・・
・・・工程の安全性にツールホルダーは重要な役割を担っています。
B01_HAIMER_Pilatus_PC-12 NG_1557成功をおさめたピラタス社 多目的ターボプロップ機PC12:
ピラタス社の他の航空機と同様にアルミニウム製機体構造体部品が主に使用されています。
2016年にピラタス・エアクラフト社はアルミニウムで作られた機体構造部品を加工する新しい製造システムを導入しました。高速でのミーリング加工時において要求される加工面の品質と精度を満たす為にピラタス社はハイマー社が提供するソリューションにこれまで通り信頼を寄せてきました:それはハイマー社の広範囲ツールホルダーからの選択肢と焼きばめ装置とツールバランス装置によるものでした。
精密金属加工業界の世界で「飛出し」というと必ず思い浮かべるのはIDチップです。この問題はスイス唯一の航空機メーカーであるピラタス社にも当てはまります。スイス、シュタンスにある同社の本社においても”IDチップの飛出し“の件について繰り返し議論がされるのですがそれだけ機体構造部品の加工自体が果たす役割は大きいものです。2016年ピラタス社は生産の品質と効率を更に高める為に完全に最新技術化された量産加工システムに投資をしました。この生産強化における主要な要件は、安定した工程における完全な自動化と最高レベルの品質を保証できる二つのFMSラインであることです。
ミーリング加工責任者であるワルター・ダス氏は高精度にバランス修正されたツールが絶対不可欠だと指摘しています。曰く、「ハイマー社製バランシングマシーンによって高精度にバランス修正されたツールアッセンブリーとハイマーのツールホルダーを一緒に使用した時だけ振動が発生せず、加工表面にビビリ痕が出ることもないと保証できます。更に、高い振れ精度により機械主軸と切削工具の寿命を飛躍的に伸ばすことができます。
ピラタス社機械工程のチームリーダーで社内ツールの管理責任者であるパトリック・オーデルマット氏の経験によれば、高い品質のツールホルダーは長期間の安定性と高い振れ精度をもたらし必ず良い結果に繋がります。このため彼はこれまで長い間イーゲンハウゼンにあるハイマー社と協力してきました。彼が使用するのは、全てハイマー社製のヤキバメチャックであり、高精度コッレットチャックであり、又ツールプリセッター、ヤキバメ装置、ツールバランス装置であり、これらは全てピラタス社の工具管理サービスセンターとしての役割を担う同社工具室に設置されております。
パトリック・オーデルマット氏曰く、「品質、コスト対性能比率、前向きな相談と支援姿勢というような点の話になると、我々のハイマー社との経験は大変前向きなものでした。今回は新しい生産システムの話であり、以上の点から見てこれまで以上にハイマー社のツーリング技術を唯一のものとして採用を決定しました。我々の切削工具は全てがハイマー社製のツールホルダー、つまり標準のヤキバメチャックから始まり、ウルトラショートや長いタイプのパワーシュリンクチャック、パワーミニシュリンクチャック、パワーコレットチャック、フェースミルアーバー、です。」
ピラタス社は実にさまざまな部品を加工しており、これらは1.2ミリ以下の極めて薄肉でしかも深いポケット構造をしており、そこにはハイマー社製ツールホルダーが広範囲な選択肢をもちこれが重要な争点です。付け加えて、ハイマー社では機械主軸のインターフェースについても柔軟性を持っています。つまりこの新しい生産システムには特殊なHSK-A63/80タイプのツールホルダーが必要だからです。ピラタス社との緊密な協力関係を経験したハイマー社は、このインターフェースを持つプログラムを開発し同社の標準商品グループにこれを加えました。
ハイマー社はこのたびのプロジェクトにおいても、同社の「開発最優先主義」を証明し、RFIDデータチップをツールホルダーに固定する特許出願の「データロックシステム」を開発しました。ピラタス社はこのソリューションを使い、最高回転数使用時でもIDチップがしっかり固定されツールホルダーから分離しないことを確かなものにしました。
ツールエキスパートであるオーデルマット氏によると、ハイマー社と協業する大きなメリットの1つはツールホールダー必要全技術をたったの1社から全て得ることができることです。同氏曰く、「ハイマー社製シュリンクフィットチャックにはそれぞれのチャックに必要なパラメーターが同社の焼きばめ装置にすでに搭載されていること」、「理想的な過熱時間とボタンを押すだけで間違いのない焼きばめ工程を保証する性能、そしてバランシングマシーンも同様に操作が簡単です。」とオーデルマット氏が述べています。
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ビデオのご案内
ハイマー社のYouTubeにてピラタス社とのアプリケーションリポートをご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=PM7FmJp4tIg
シュタンスにあるピラタス社の新加工システムはハイマー社製ツールホルダーを標準装備しています。(写真:シュリンクフィットチャックHSK-A63/80)
多目的飛行機PC12のスパー・ストラップ:380㎏のインゴット材料は完成時には35㎏に。
95%を超えるカッティンググレードが要求される典型的な部品
バランス修正されたツールが工具室にていつでも使用可能
簡単で繰り返し可能な焼きばめ工程:ハイマー社製シュリンクフィットチャックのパラメーターはパワークランプ プレミアムに搭載済み。
ハイマー社製ツールダイナミック コンフォートでツールアッセンブリーを検査し、G2.5 33,000rpmにバランス修正を行う。
RFID チップ(貴重なツールデータを保存するデータキャリア)に対してハイマー社は高速回転時でも確実にツールホルダーに固定出来、読み取り及び書き込みの性能になんら影響を与えないメカ式固定システムを提供しています。
パトリック・オーデルマット氏(機械加工工程のチームリーダー)とワルター・ダス氏( ミーリング加工責任者 )は両氏とも同じ意見で、「ハイマー社は我々には理想的なパートナーであり、操作が簡単な装置を含めて、ツールホルダー、焼きバメ及びバランス技術を提供してくれてます。我々の経験によれば商品の品質は常に高いところにあります。」と言います。
写真は、航空機メーカー、ピラタス社のパトリック・オーデルマット氏(左)、ワルター・ダス氏(中央)とトビアス・フォルカー(ハイマー社のツールホルダー専門家)の3人で、大変な量の金属切削分野での協力関係の成功に満足です。