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ASEとアナログ・デバイセズがペナンでの製造強化で提携
この合意には、ASEによるアナログ・デバイセズのペナン工場の買収計画と、先進的なICパッケージング、テスト能力、人材育成を強化する共同投資が含まれます。
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ASE Technology Holding Co. とアナログ・デバイセズ は、マレーシアのペナン州における戦略的な共同の取組みについて、拘束力のある覚書(MoU)を交わしたことを発表しました。
最終取引文書の締結を条件として、ASEはAnalog Devices Sdn. Bhd.の株式100%を取得し、それにより同社のペナンの製造施設を取得する意向です。加えて、ADIとASEは、ASEがADIに対して製造サービスを提供する長期供給契約を締結する意向です。ADIはASEと共同で投資し、ペナン工場のスキル向上を図ることを計画しています。
ADIのペナン工場は1994年に設立され、バヤン・レパスの主要な工業地帯に位置し、その延べ床面積は68万平方フィート(約6万3千平方メートル)を超えています。ADIのペナン工場の買収案の完了に伴い、ASEのICのパッケージングおよびテスト事業におけるグローバル・ネットワークはさらに拡大し、さらなる投資機会が生まれることに加え、ますます複雑化するお客様とサプライ・チェーンの要求への対応を支援することになります。
ASE Technology Holding Co.の最高執行責任者(COO)であるティエン・ウー(Tien Wu)氏は次のように述べています。「ADIのペナン工場の買収提案は、ASEのグローバルな製造能力を拡大し、より高いレベルでの業務の柔軟性と規模を実現するための戦略的な一歩です。今回の発表は、ADIとの連携強化を通じ、同社の高性能なアナログ、ミックスドシグナル、デジタル信号処理チップ向けに卓越したICパッケージングおよびテスト・ソリューションを提供するという当社の継続的な取組みを強化するものです。ADIのペナン・チームをASEファミリに迎えることを楽しみにしています。両社の強みを活かして、今後の成長と革新を推進してまいります」。
ADIのグローバル・オペレーション&テクノロジー担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるヴィヴェック・ジェイン(Vivek Jain)は次のように述べています。「組立技術とレジリエントな製造能力は、ADIの短期的、長期的な成長を促進する上で極めて重要な要素です。当社はASEと協力し、ペナン工場の能力と生産力を拡大します。これにより、当社の技術提供とサプライ・チェーンのレジリエンスが強化され、お客様に最高水準のサポートを提供し続けることが可能になります。この共同の取組みにより、両社の専門知識を活用してペナン工場における技術と製造の成長を促進し、従業員の継続的なキャリアの機会を実現します」。
両社は、2025年第4四半期に最終契約を締結する予定であり、本取引は、最終取引文書で合意された慣例的な前提条件の充足または免除ならびに適用される規制当局の承認を条件として、2026年上半期に完了する見込みです。売却完了後、ASEはペナンでの事業を引き継ぎ、ADIおよびその他の顧客を支援するため、当該拠点をさらに発展させます。
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