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モバイル端末試験を統合管理するWeb基盤
アンリツ株式会社は、通信計測システムを横断的に管理するWebソリューションを提供し、モバイル端末試験のDXを支援する。
www.anritsu.com

アンリツ株式会社は、モバイル端末の試験業務を高度化するWebソリューション「TestDeck」の提供を開始した。複数の通信計測システムをWebサーバに接続し、試験計画から実行、結果分析までを一元管理することで、試験業務の効率化と分析高度化を実現する。
モバイル端末試験におけるDXの必要性
通信規格の高度化や端末機能の複雑化に伴い、モバイル端末ベンダーが対応すべき試験項目は年々増加している。5G以降では、RF性能、プロトコル適合性、相互接続性など、多岐にわたる評価を短期間で実施する必要がある。
一方、試験環境は国内外の複数拠点に分散して構築されるケースが多く、試験データや設備利用状況が個別に管理されがちである。この結果、試験結果の横断的な分析や、設備の有効活用が難しくなり、試験コストや開発期間の増加につながっていた。
TestDeckによる試験業務の統合管理
TestDeckは、通信計測システムをWebベースで接続・管理することで、試験業務全体を統合するソリューションである。試験計画、設定、実行、結果を単一の基盤上で扱うことにより、試験進捗や結果をリアルタイムに把握できる。
試験結果は蓄積・整理され、端末バージョンごとの性能傾向や不具合の発生パターンを迅速に把握できる。これにより、個別試験の結果確認にとどまらず、中長期的な品質改善や設計フィードバックへの活用が可能となる。
グローバル試験環境の最適化
TestDeckは、複数拠点に分散した通信計測システムを論理的に集約し、設備の共有や利用状況の可視化を実現する。これにより、試験設備やライセンスの稼働率を把握し、計画的な運用が可能となる。
グローバル規模での試験業務においても、試験計画の調整やリソース配分を効率化でき、試験コストの削減とモバイル端末開発期間の短縮につながる。
TestDeckを構成する主要機能
- TestDeckは、試験業務のDXを目的とした複数の機能モジュールで構成されている。
- Test Visionは、試験結果を一元管理し、試験失敗の要因分析や端末ごとの性能傾向分析を可能にする。
- Test Hubは、試験環境、試験計画、予約、実行、結果を統合的に管理し、試験業務全体のワークフローを整理する。
- Test Utilizationは、試験設備やソフトウェアライセンスの利用状況を可視化し、リソース管理を支援する。
さらに、GCFやPTCRBに基づく試験を対象とした包括的テスト自動化機能により、試験計画の自動化と測定システム運用の効率化が図られている。
Beyond 5G/6G時代を見据えた位置付け
アンリツは、Beyond 5Gおよび6G時代に向けて、TestDeckの機能拡張を継続する方針を示している。通信方式や試験要件がさらに高度化する中で、試験データの集約と活用を前提とした運用基盤は、端末開発における重要な要素となる。
TestDeckは、個別計測装置の効率化にとどまらず、試験業務全体を俯瞰して最適化するための基盤として、モバイル端末試験のDXを支える位置付けにある。
Beyond 5G/6G時代を見据えた位置付け
アンリツは、Beyond 5Gおよび6G時代に向けて、TestDeckの機能拡張を継続する方針を示している。通信方式や試験要件がさらに高度化する中で、試験データの集約と活用を前提とした運用基盤は、端末開発における重要な要素となる。
TestDeckは、個別計測装置の効率化にとどまらず、試験業務全体を俯瞰して最適化するための基盤として、モバイル端末試験のDXを支える位置付けにある。

