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三菱重工、国内向け移動式乗下船ブリッジを納入
自走式の港湾用乗下船ブリッジは、GNSSによる自動走行と柔軟なドッキング機構を備え、横浜・大さん橋ターミナルでの大型クルーズ船運用を支える
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本設備は「Mitsubishi Marine Bridge(MMB)」と呼ばれる自走式の移動式旅客乗下船ブリッジで、三菱重工業の広島県・三原製作所(Mihara Machinery Works)で製造された。横浜市へ納入後、1月13日に大さん橋横浜国際客船ターミナルで運用が開始された。
固定式のブリッジとは異なり、本システムは大さん橋に着岸する大型のラグジュアリークルーズ船への接続を想定し、船側の旅客出入口位置の違いにも対応できる構成としている。
16輪独立操舵による機動性
MMBは16輪独立操舵制御を採用する。前後それぞれに8輪の独立操舵ユニットを備え、岸壁端部での旋回が可能となっている。これにより、岸壁の新港側および山下側の両側での運用も視野に入る。
また、レール等のガイド設備を必要としないため、岸壁上の固定インフラに占有される領域を抑えられる。これにより、荷役作業や関連車両の通行に必要なスペースを確保しやすく、混在運用が求められる岸壁環境での柔軟性向上につながる。
GNSSを用いた自動走行
本設備には、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用した自動走行機能が搭載されている。この機能は、同社が空港向け旅客搭乗橋(PBB)で開発した完全自動ドッキングシステムの技術を応用して設計された。
これにより、牽引車を使った移動や専用の軌道設備なしに、岸壁上を自走・自動制御で移動できる構成となっている。
端末側・船側の条件差に対応するドッキング機構
MMBは、接続先の条件差に対応するため、ドッキング機構に柔軟性を持たせている。
- ターミナル側: 接続位置の違いに対応
- 船側: 船ごとの旅客出入口位置の違いに対応
クルーズ港では船種によって船体寸法やドア配置が大きく異なるため、こうした設計は寄港ごとのセッティング負荷やターミナル側の調整を抑える狙いがある。
走行時は発電機、ブリッジ使用時は陸電へ切替
走行時の電源は自前で確保する方式で、前後の駆動ユニットにそれぞれ発電機を搭載している。このため、移動時に外部電源を必要としない。
一方、ブリッジとして使用する際は、環境対応の観点から陸上電源(陸電)へ切り替え可能としており、長時間の据え置き運用時には発電機の使用を抑えられる。
待機位置へ移動し岸壁運用を阻害しない設計
使用しない時間帯は、MMBを支障の少ない待機位置へ移動させることができる。これにより、旅客対応と並行して行われるターミナル内外の作業や、関連車両の動線確保に配慮した運用が可能となる。
旅客動線とバリアフリー設計
旅客搭乗橋で採用される設計思想に基づき、MMBには緩やかな傾斜のスロープが設けられている。旅客は岸壁へ降りずにターミナルと船舶間を移動でき、天候の影響を受けにくい動線を確保できるとしている。
クルーズターミナル運用の中での位置づけ
レール不要の移動方式、GNSSを用いた自動走行、柔軟なドッキング機構を組み合わせることで、本設備は旅客動線の効率化と岸壁の運用自由度を両立するインフラとして位置づけられる。クルーズターミナルがより柔軟な受入体制を構築する上で、デジタルサプライチェーンの文脈とも整合する設備要素となっている。
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走行時は発電機、ブリッジ使用時は陸電へ切替
走行時の電源は自前で確保する方式で、前後の駆動ユニットにそれぞれ発電機を搭載している。このため、移動時に外部電源を必要としない。
一方、ブリッジとして使用する際は、環境対応の観点から陸上電源(陸電)へ切り替え可能としており、長時間の据え置き運用時には発電機の使用を抑えられる。
待機位置へ移動し岸壁運用を阻害しない設計
使用しない時間帯は、MMBを支障の少ない待機位置へ移動させることができる。これにより、旅客対応と並行して行われるターミナル内外の作業や、関連車両の動線確保に配慮した運用が可能となる。
旅客動線とバリアフリー設計
旅客搭乗橋で採用される設計思想に基づき、MMBには緩やかな傾斜のスロープが設けられている。旅客は岸壁へ降りずにターミナルと船舶間を移動でき、天候の影響を受けにくい動線を確保できるとしている。
クルーズターミナル運用の中での位置づけ
レール不要の移動方式、GNSSを用いた自動走行、柔軟なドッキング機構を組み合わせることで、本設備は旅客動線の効率化と岸壁の運用自由度を両立するインフラとして位置づけられる。クルーズターミナルがより柔軟な受入体制を構築する上で、デジタルサプライチェーンの文脈とも整合する設備要素となっている。
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