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Teledyne FLIR OEMのサーマルイメージング技術で可能に―WhaleSpotter社のAI駆動によるクジラ衝突防止システム

サーマルイメージングによる24時間365日のエッジAI検出と海洋専門家によるリアルタイムな検証を通じて、絶滅危惧種の保護とともに安全な海上活動を可能にしています

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Teledyne FLIR OEMのサーマルイメージング技術で可能に―WhaleSpotter社のAI駆動によるクジラ衝突防止システム
カリフォルニア州ゴレタ&マサチューセッツ州サマービル2026年3月10日―Teledyne Technologies Incorporated社(ニューヨーク証券取引所:TDY)の一部門であるTeledyne FLIR OEMから、Thermal by FLIRプログラムの最も新しいパートナー企業となったWhaleSpotter社をご紹介します。同プログラムを通じて、致命的なクジラの衝突事故をAI駆動の赤外線熱検知で支援します。WhaleSpotter社のソリューションは、Teledyne FLIR OEMのBoson+サーマルカメラ・モジュールにWhaleSpotter社独自のAIとリアルタイムな専門家の検証を組み合わせて、大型クジラの主な死因となっている衝突事故を防ぐものです。

Teledyne FLIR OEMの社長であるPaul Claytonは次のように説明しています。「WhaleSpotter社のソリューションは、エッジベースのAIによるインテリジェントなサーマル技術によって地球規模の重要な課題に取り組むという当社の使命を体現したものとなっています。この拡張性のあるプラグ&プレイのソリューションなら、環境保護のみならず、グローバルなサプライチェーンの保護にも貢献できます」。

WhaleSpotter社のシステムは、サーマルイメージング技術を活用して、昼夜を問わず、また薄く霧がかかった状況でもリアルタイムに海洋哺乳類を確実に検知します。昼間に人間が双眼鏡で視認できる距離に相当する最大7 km(4カイリ)も離れた地点でクジラが浮上するのを乗組員に警告してくれるのです。そのため、船舶や海洋事業者は、進路や速度を調整するための時間と距離を十分に確保できます。

WhaleSpotter社の共同創設者でチーフ・サイエンティストのDaniel Zitterbart博士は次のように話しています。「当社WhaleSpotterは、“見えないクジラ”問題を解決するため、ウッズホール海洋研究所(WHOI)における10年以上にわたる研究から生まれました。Teledyne FLIR OEMのサーマルイメージング技術と当社のAIおよび海洋専門家の世界的ネットワークを組み合わせて99%の有効性を実現しています。そのため、船長は誤検知による“警報疲れ”に悩まされることなく、確信を持って行動できます」。

世界規模での実績
WhaleSpotter社は、WHOIにおけるZitterbart博士の研究から直接派生したものであり、研究室レベルの科学的知見を世界中の商船や洋上エネルギー・プラットフォームなどへ提供しています。 10年にわたるフィールドでのテストを経て、WhaleSpotter社は25万件以上の確証のとれた検知実績を達成しました。太平洋地域を代表する米国の海運企業Matson社をはじめとして世界中のお客様がこの技術を取り入れ、今では世界50ヶ所以上で100基近くのシステムが稼働しています。

2025年11月の発表によると、Matson社の会長兼CEOであるMatt Cox氏は次のように述べています。「この技術はとても素晴らしく、今や当社は誤警報ゼロという要件を満たせるまでに改善しました。乗組員もこの新しいツールを大変気に入っており、すでにクジラの保護に役立てるために活用しています」。 

Teledyne FLIR OEMのサーマルイメージング技術で可能に―WhaleSpotter社のAI駆動によるクジラ衝突防止システム
経済的にも、環境面でも成果が
クジラの衝突は、その生命が失われるという痛ましい事態に加えて、非常に大きな経済的影響ももたらします。国際通貨基金(IMF)は、炭素の固定や漁業資源の増進、エコツーリズムといった役割を考慮すると、大型クジラ1頭あたりの価値は200万ドル以上になると評価しています。特にタイセイヨウセミクジラのように―繁殖可能な雌クジラがわずか70頭程度しか生息していない―絶滅の危機に瀕した種の場合には、たった1回の衝突が個体群全体の将来を左右しかねません。

WhaleSpotter社の最新情報や新しい動画がwww.whalespotter.comでご覧いただけます。
 

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