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'19
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NORD Drivesystems
PROFIsafeモジュール:さらなる安全性を
工場や機械における機能安全は、生産活動にとって極めて重要です。そこでNORD DRIVESYSTEMSでは、オプション・モジュールNORD SK TU4-PNSをご用意して、安全な対応を簡単に具体化できるよう支援しています。同モジュールは、安全PLCと合わせ、PROFIsafeを介して既存のPROFINETとの信頼性の高い通信を実現します。
PROFIsafeモジュールのNORD SK TU4-PNSは、最も厳しい安全仕様に対応しており、PROFINET環境で確実な通信を保証します。
機能安全は、現代の機械や工場設計での基本要素としてますます重要になっており、NORD DRIVESYSTEMSのドライブシステムにおいても必須の技術であると位置づけています。すでにNORDはSTOおよびSS1機能を内蔵したインバータをご提供していますが、これに加えてPROFIsafeモジュールのSK TU4-PNSによって、安全規格IEC 61800-5に対応したフェールセーフ通信と安全モーション機能もご用意しました。SLS(安全速度制限)、SSR(安全速度範囲)、SDI(安全な回転方向)、SOS(安全停止保持)、SSM(安全速度範囲出力)などの機能を追加して、ドライブユニットの安全な停止機能を拡充可能です。そのため、このPROFIsafeモジュールを使えば、安心して工場や機械を運用できる包括的な安全性が整います。
安全関連データの確実な通信
PROFIsafeは、生産やプロセス・オートメーションの安全アプリケーションを担う技術として世界中で広く利用されています。フェールセーフなこの通信プロトコルは、SIL3およびPLe(パフォーマンスレベル e)カテゴリ4という最も厳しい安全仕様を満たしています。また、このフェールセーフ通信プロトコルPROFIsafeでPROFINETを拡張すると、上位の機械や工場の制御システムとNORDのドライブユニットの間で、一般データとフェールセーフ関連情報の両方をネットワークケーブル1本で伝送可能になります。従来の専用回路による安全技術が不要になるため配線量が減り、コストも削減されます。さらに、PROFIsafeでネットワーク化すれば、機械の広範な安全関連データを世界規模で利用できるようにもなります。
PROFIsafeモジュールのNORD SK TU4-PNSが、さらなる機能安全へと導きます:たとえば人がライトカーテンを高速に横切った場合、システムを停止します。一方、安全な速度で横切った場合には運転を続けます。
ドライブを安全に運転
SK TU4-PNSのPROFIsafeバス・インターフェースは、制限値に従って安全性をモニタリングできるよう、安全入力と出力を備えています。仮に制限値を上回るか下回った場合、バス・インターフェースが安全状態へ切り替えます。全ての出力から電圧を切り離し、入力情報をリセットして上位のフェールセーフ制御装置に信号を送ります。これがPROFIsafeモジュール利用の基本です。
ドライブユニットに機能安全を組み込むと、個別に安全技術を追加した駆動ソリューションに比べ、多くの利点が生まれます。省スペースであり、別途用意する安全要素の数も減るうえ、システムはモジュール式に拡張可能となります。必要なのはネットワークケーブルだけですので、配線量も最小限で済みます。もう一つの利点として、安全関連の機械データを世界中のどこからでも利用できるようになります。