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ザイリンクスとサムスン、世界規模の 5G 商用運用に向けて連携

アダプティブ/インテリジェント コンピューティングのリーダーであるザイリンクス社 (本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: XLNX) は、2020 年 4 月 15 日 (米国時間)、サムスン電子株式会社 (Samsung Electronics Co., Ltd.) による世界規模の 5G 商用運用にザイリンクスの Versal ACAP (Adaptive Compute Acceleration Platform) が採用されることを発表した。ザイリンクスの Versal ACAP は、複数地域の多様なオペレーター要件に対応できる柔軟性と拡張性に優れたユニバーサル プラットフォームを提供する。

ザイリンクスとサムスン、世界規模の 5G 商用運用に向けて連携

サムスン電子株式会社のエグゼクティブ バイス プレジデント兼研究開発、ネットワーク ビジネス部門責任者であるジェホ・ジョン (Jaeho Jeon) 氏は次のように述べている。
「当社は、ザイリンクスと密接に連携して、5G における技術的リーダーシップを強化し、5G の新時代を切り開くことに注力してきました。我々のソリューションにザイリンクスの最新プラットフォームを採用することで、これをさらに一歩押し進め、より高性能な 5G を実現し、グローバル市場において一層のリーダーシップをいち早く発揮できると信じています」

高度に統合されたマルチコア ヘテロジニアス演算プラットフォームである Versal ACAPは、5G において中心的な役割を果たし、ネットワーク容量を拡大するための高度なビームフォーミング技術など、複雑なリアルタイム信号処理を実行する。5G インフラの要件や業界規格は今後も進化し続けるため、ザイリンクスが提供するアダプティブ コンピューティングが必要とされる。

5G では、同じスペクトラムを使用して複数のデータストリームを複数のユーザーに同時に送信するためのビームフォーミング技術が必要とされ、この技術により 5G ネットワークの容量は劇的に増加する。ただし、5G が求める低レイテンシという要件を満たすには、オンチップとオフチップに非常に高い演算密度と高度な高速コネクティビティが必要となる。これに加えて、システムの機能分割に対する種々の要件やさまざまなアルゴリズム実装には、幅広い処理性能と演算精度が求められる。熱やシステム フットプリントに制約がある中、従来の FPGA でこういった要件に対応することは極めて難しい。

Versal ACAP は、非常に高い演算密度を低消費電力で提供するため、ビームフォーミング アルゴリズムで求められるリアルタイム性のある低レイテンシ信号処理が可能である。Versal AI コア シリーズが備える AI エンジンは、ベクトル プロセッサがタイル状に配列されているため演算機能の実装に最適であり、高い演算密度と高度なコネクティビティを提供するだけでなく、製品の運用後でも再プログラムや再構成が可能である。

ザイリンクスの WWG (Wired and Wireless Group) エグゼクティブ バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーであるリアム・マッデン (Liam Madden) は、次のように述べている。
「サムスン社は、5G イノベーションにおけるリーディング カンパニーです。その 5G 商用運用でザイリンクスが重要な役割を担うことになり、大変光栄に思っています。Versal ACAP は、現在のユーザーのみならず将来のユーザーに最高の 5G エクスペリエンスを届けることを可能にする優れた信号処理性能と適応性をサムスン社のソリューションに提供するものと確信しています」

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