Hexagonのダイレクトスキャンレーザートラッカーの生産性と使いやすさの向上

本日、Hexagon の Manufacturing Intelligence 部門は、Leica Absolute Tracker ATS600 システム向けの新しいシステムソフトウェアを発表しました。このATS600にとって最初の新しいシステムソフトウェアのアップデートは、2019年の初めに同システムがリリースされて以降の広範な市場からのフィードバックに基づいて開発された多くの新機能をご提供するものです。画像化の改良から新しいスキャンプロセスおよびモードまで、このアップデートプログラムは広い表面のダイレクトスキャンをさらに容易にするために設計されており、生産性の向上と使いやすさの改善を実現します。この最新バージョンには、HxGN SFx Asset Managementプラットフォーム内でのATS600システムの完全な統合も含まれています。

このアップデートの一つに新しいパノラマイメージングモードがあります。この機能により、内蔵のオーバービューカメラを使用して、作業領域の大きな合成画像を作成できます。システムのライブビュー画像を合成画像に重ねて表示することができるため、より広いコンテキスト内に配置でき、システムの標準視野を超える非常に大きな部品を測定する際のナビゲーションも容易になります。オーバービューカメラの定義を改善するコーディングの改善と合わせて、システムのライブビューを以前の3倍の解像度で表示できるようになります。最大5メガピクセルに達する画質で、解像度を損なうことなく複数レベルのズームを利用できるようになり、遠くの測定面を正確にターゲット設定することが容易になりました。

「この新しいアップデートでは、使いやすさを改善することで生産性を向上させることを目指しています」 と、Hexagon Manufacturing Intelligence部門のAbsolute TrackerプロダクトマネージャーであるRodrigo Alfaiaは述べ、「ATS600はこれまで市場に登場した他のレーザートラッカーとは異なり、お客様が新しいシステムに習熟するまでの経験を考慮することを最優先にしています。 このアップデートに付属する新しい機能の開発では、昨年得られたフィードバックが非常に重要でした。その結果、ダイレクトスキャンのプロセス全体がさらに簡単になり、お客様が大規模な検査プロジェクトに取り組む際の生産性をさらに向上させることができる領域を中心に改善しました」と語っています。

いくつかの新しいスキャンプロセスとモードが追加され、測定も改善されています。新しい均一グリッド間隔機能は、3D測定データを使用して、スキャン対象表面の正しい方向を計算。これにより、スキャン領域内のポイント間隔を調整して、表面全体にわたって均一なデータのグリッドを提供できます。これに加えて、新しいラインスキャンプロファイルとリングスキャンプロファイルにより、特定の状況でのデータ収集がより簡単かつ高速になります。たとえば、断面や狭いストライプなどの非常に対象を絞った測定や、完全な360度環境スキャンなどの幅広いデータ収集が可能になります。

ATS600とHexagonのSFx Asset Managementの新しい統合は、大幅な生産性の向上を可能にする新たな分野です。このプラットフォームは、リアルタイムデータストリーミングに基づくリモート監視を含めて、製造検査システムの完全なフリート管理を可能にします。アクセスと使い勝手がよく、統一的でユーザーフレンドリーなダッシュボードを備えたこのプラットフォームは、ある場所でも世界中の複数の工場でも、主要なアセットのパフォーマンスを正確に監視および分析できます。リアルタイムのアラートにより、ユーザーは対処が必要な異常にすばやく対応でき、計画外のダウンタイムを削減できます。ATS600 システムをこのプラットフォームと統合すると、高度な大容量での検査のセットアップを簡単に管理し、生産性を向上させることができます。

Hexagonに注文されたすべての新しい ATS600 システムは、新しいシステムソフトウェアバージョンで出荷されますが、すでに市場に出ているシステムは、アップデートとして新しいソフトウェアをご利用いただきます。詳しい情報は、最寄りの Hexagon営業所および取扱店から入手できます。

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