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ABBとHydrogen Optimized、大規模グリーン水素製造システムの開発を模索

両社は、グリーン水素を様々な業界のお客さまにとって経済的に実現可能な選択肢とするための覚書を締結.

ABBとHydrogen Optimized、大規模グリーン水素製造システムの開発を模索

世界的なテクノロジー企業であるABBとHydrogen Optimizedは、クリーンで持続可能な低価格のエネルギー源を提供するために、電力網に接続された大規模なグリーン水素製造システムの開発を共同で検討することに合意しました。

Hydrogen Optimizedは、高電流水電解技術を用いて、化学、ユーティリティ、輸送などのクリーンなアプリケーションに向けて、グリーン水素を生産することを目指しています。ABBの水素リサーチチームは、ABBの高出力整流器(HPR: High Power Rectifier)システムを含むプロジェクトを通じて、電力供給の最適化を探求します。

両社は、Hydrogen OptimizedのRuggedCell水電解技術が、100MWのシングルモジュールプラントの設計コンセプトに基づいた統合製品ソリューションを開発するために使用できることを証明する計画です。

ABBは、あらゆる産業用アプリケーション向けの高出力整流器の世界的なリーディングサプライヤであり、最大の可用性と最高の生産性を提供し、作業員の安全性を最優先に考えています。HPRの範囲内では、整流器システムは5,000Aから550,000Aの範囲の直流電流を単一または複数のユニットとして供給し、電流と電圧の組み合わせはほぼ無制限で、ほとんどのプラント固有の要件を満たすことができます。

「ABBは、大規模な電気化学プロセス用に設計された制御およびエレクトリフィケーションソリューションの世界的リーダーです。」とHydrogen Optimizedのアンドリュー T.B.スチュアート社長兼CEOは述べました。「このような技術は、特許出願中のRuggedCellとの相性が抜群です。これらの技術を組み合わせることで、グリーン水素プロジェクトの規模が大きくなるにつれて、設備投資コストを継続的に削減することができます」

「私たちの共同研究は、最大数百メガワットの入力電力範囲までの単一プラントサイズの基礎を築くことになるでしょう。水電解設備のこれら 2 つの重要なコンポーネントの拡張性を実証することは、経済的なグリーン水素に不可欠であり、お客さまにとっての潜在的な利益に強く期待しています」

両社が署名した覚書は、実証システムの実装を模索するとともに、100MWプラントの設計と商業化戦略策定を検討する合意を正式化したものです。

「このプロジェクトは、大規模で高効率、カスタマイズされたHPRシステムを構築し、1台の整流器ユニットで可能なことの限界を押し広げるという当社の強みが活かされています」とABBのプロセスインダストリーズ、グローバルプロダクトマネージャーのCharl Maraisは述べています。「電気化学産業向けに制御および電気システムソリューションを提供してきた長年の経験から、HPRシステムが大規模プロジェクトの展開を成功させるために必要な特性を持っていることを理解しています」

「今回のコラボレーションは、大規模なグリーン水素システムの商業的な利用可能性と実現可能性の向上につながります。私たちは2年以上前からこの種のプロジェクトを検討してきましたが、Hydrogen Optimizedとの相乗効果は非常に明白でした。我々は明確なビジョンを持っており、その結果は大きなものになるでしょう」

グリーン水素を利用する用途としては、ゼロエミッションの輸送用燃料供給、非化石水素源によるアンモニアなどの化学品製造、コークス法に代わる水素によるグリーンメタル製造などがあります。

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