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07
'21
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Kennametal
ケナメタルからPCD工具の新シリーズが登場
リードタイムが短縮された多結晶ダイヤモンドラウンドツールにより、高効率アルミニウム加工を実現
ケナメタルから、超硬工具の最大10倍の生産性を実現するアルミニウム加工用PCDラウンドツールの新シリーズが登場しました。新シリーズのドリル、リーマ、およびエンドミルは、摩耗性が非常に高いアルミニウム合金に対しても優れた工具寿命と耐磨耗性を発揮し、リードタイムも大幅に短縮されています。
「当社のPCDラウンドツールの新シリーズにより、お客様はアルミニウムの加工時間を大幅に短縮できるため、作業現場での生産性が向上します」と語るのは、ケナメタルの製品マネージャーのMichael Hackerです。「ドリル加工やリーマ加工において、これらの工具は一貫して最大3,000 SFMの切削速度を実現します。ミーリング加工は20,000 SFMという驚異の速度で可能であり、PCD以外の工具をはるかに凌ぎます」。
最大50 mmの径で、幅広いPCDエンドミルのラインナップが標準で利用可能です。
工具寿命の延長と生産性の向上
スルークーラント機能とMQL対応のインターフェイスにより、これらのPCDラウンドツールは粗加工と仕上げ加工の双方に最適です。
極めて鋭利な切れ刃と低摩擦のすくい面が構成刃先の不安を解消します。低摩擦の加工では、リーマ加工など、仕上げ加工でも優れた表面を実現します。表面粗さは0.6~1.2 μm(20~47 μ-in)を達成可能で、従来の超硬工具に比べはるかに優れています。
PCD材種のKD1410により、工具寿命の延長が可能で、エンジンブロックやシリンダーヘッドなど、自動車部品の製造に使用されるシリコン含有量の高いアルミニウムに特に有効です。
PCDラウンドツール製品には、径最大42 mmのモジュラーリーマヘッドを含め、穴あけ加工と穴仕上げ加工用の各種オプションが含まれます。
製品の概要
PCDエンドミルシリーズの特長:
- 径6~50 mmの工具
- 最大50 mmの切込み深さ
- センターカットや粗加工、仕上げ加工用の形状
- さまざまなすくい角に対応可能。
PCDドリル製品の特長:
- 径6~20 mm(0.5 mm単位)
- 最大5 x D
- インチおよびメトリックをご用意。
PCDリーマの製品ラインナップ:
- 径6~20 mm(1 mm単位)
- 貫通穴および止まり穴タイプ
- 最大42 mmのより大きな径については、KSTカップリングを備えたPCDモジュラーリーマ加工システムの利用が可能。
「これらのPCDラウンドツールの多くは、短いリードタイムを維持しながら、特定のお客様のニーズに合うよう、調整することも可能です」と、Hackerは言います。「ケナメタルは、自動車産業で培われた数十年にわたるPCD工具の経験を活用することで、アルミニウム加工に対してコスト競争力があり、生産性の高いソリューションをお探しのあらゆるメーカーの皆様がすぐにこの技術をご利用いただけるようにしています」。