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OpreX Control and Safety Systemの中核製品、統合生産制御システム「CENTUM VP R6.07.10」を開発、発売

c大規模なシステム向け統合アラーム管理サーバで安全で効率的な操業に貢献.

OpreX Control and Safety Systemの中核製品、統合生産制御システム「CENTUM VP R6.07.10」を開発、発売
[UACSによって整理・集約されたアラーム画面の例]拡大

横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、OpreX Control and Safety Systemの中核製品の一つである、統合生産制御システム「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」の機能を強化した「CENTUM VP R6.07.10」を開発し、9月18日に発売しますのでお知らせします。
今回当社は、「CENTUM VP」のコンポーネントの一つとして、大規模なシステムでも安全で確実な操業に寄与する統合アラーム管理サーバ(Unified Alarms and Conditions Server:UACS)を開発し、提供を開始します。UACSは、プラント内のさまざまな機器群から発生するアラームを、統一されたルールに基づいて整理・集約し、それぞれのオペレータにとって必要なものだけを重点的に示します。これにより、オペレータはプロセスそのものの監視により集中できるようになり、プラント全体の操業効率改善に寄与します。

開発の背景

近年では、プラント内に分散していた計器室や制御システムを統合し、最小限のオペレータでより効率の良い運転を実現しようという動きが加速しています。その結果、オペレータ一人当たりの監視範囲は広くなり、結果として多くのアラームに対処する必要性が出てきます。オペレータには、プロセスの異常を知らせるアラームにより作業の優先順位をつけて適切に対処することが求められます。しかし、短時間に大量のアラームが表示されると、緊急度の高いアラームを見落として対応が遅れ、重大なトラブルにつながる恐れがあります。そこで当社は大規模なシステムのアラームを統合、管理し、オペレータに適切に通知するUACSの提供を開始します。

製品・ソリューションの概要

1- 大規模なシステムの統合アラーム管理
UACSは、新たに開発した統合アラーム管理サーバでアラームを集中管理し、オペレータ用のHIS(ヒューマンマシン・インターフェース・ステーション)にアラームを表示させるクライアント・サーバ・モデル※を採用しました。安全計装システム、PLC(プログラマブルコントローラ)、電力システムなどを統合した大規模なシステムにおいても、UACSを導入することで、オペレータはこれらのシステムのアラームを統合してHIS上で把握できます。また、サーバは制御機能と同様に二重化を施しており、運用中のサーバに異常が発生した際にも自動で待機側のサーバに運用が切り替わり、支障をきたすことなく操業が可能となります。

2- 標準規格IEC62682(Ed1, 2014)/ISA18.2-2016に準拠したアラーム管理を支援
プロセス産業用アラームマネジメントに関する標準規格IEC62682(Ed1, 2014)/ISA18.2-2016で定義されているShelving(棚上げ)、Suppressed-by-design(抑制)、Out of Service(無効)の要件に沿った機能を搭載しました。抑制機能においては、あらかじめ定義したアラームやプロセスの条件を基に、オペレータが適切な順序で対処できるように、緊急度の低いアラームの発信を自動で抑制するダイナミック・アラーム・サプレッションが実現します。例えば、大量のアラームが発生する状況では、代表的なアラームのみ発生させたり、装置のメンテナンス時にアラームを抑制させたりすることでオペレータ作業の効率化を支援することができます。また、同標準規格で定義されているアラーム状態遷移図の要件に準拠した形でアラームの状態を表示させることが可能になりました。さらに、当社のOpreX Control やOpreX Transformationに属するソリューションやサービスと組み合わせることで、同標準規格で定義されているさまざまな要件に準拠したアラーム管理を支援します。

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