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'20
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Yaskawa News
多用途適用型小型ロボットMOTOMAN-GP4を販売開始
小型ロボットのラインアップ強化により、多様化するお客さまニーズへの対応力を向上.
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:小笠原 浩)は、主に電気・電子部品を始めとした3C(コンピューター・家電製品・通信機器)市場などの一般産業分野における小型部品の組立工程や搬送工程などに最適な多用途適用型小型ロボットMOTOMAN-GP4(可搬質量4kg、最大リーチ550mm)を販売開始します。
1.製品化のねらい
当社は、溶接、ハンドリング、組立て、塗装、液晶パネル・半導体ウエハ搬送など、アプリケーション別に最適なロボットを次々に商品化し、市場に投入してきました。近年は、生産年齢人口が減少し深刻化する労働力不足を背景に、自動車産業以外の一般産業分野でもロボットを活用した自動化での生産性向上や製造コスト削減が強く求められています。
さらに、コロナ禍における自動化・省力化ニーズの加速といった時代の要請も相まって、特に3C市場において自動化のニーズが高まっています。このたび販売開始する多用途適用型小型ロボットMOTOMAN-GP4は従来より要望が多かった可搬質量が4kgの6軸小型ロボットで、一般産業分野での小型部品の組立てや搬送、箱詰め、仕分け、検査といった工程を主なターゲットとしています。
当社は、長期経営計画「2025年ビジョン」で「新たな産業自動化革命の実現」を掲げ、製品による自動化に加え、生産現場の視える化などデジタルデータソリューションによって生産性の向上や止まらないラインを実現するソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」を提唱しています。これまで当社が提供してきた超小型ロボットの「MotoMINI」や、水平多関節型スカラロボット「MOTOMAN‐SGシリーズ」を含めた小型ロボットのラインアップ強化により、多様化する一般産業分野のお客さまのニーズに応えるとともに「i3-Mechatronics」の提案力を強化します。
2.主な特長
(1)小型ロボットのラインアップ強化により最適な機種選択が可能
MOTOMAN-GP4が新たに製品ラインアップに加わったことで、豊富なラインアップの中から、多様化するお客さまの生産設備に最適なロボットを選択いただくことが可能です。
(2)クラス最高の動作性能
従来機種(MOTOMAN-MH3F)に比べて各軸の最大速度が向上したことで、合成速度が163%と高速化しており、クラス最高の動作性能を実現しています。タクトタイムの短縮により、お客さまの生産性向上に貢献します。
(3)ワーク接近性の向上
ロボット近傍の有効動作領域を拡大しており、ワークとの接近性が向上しています。お客さまの生産設備の省スペース化に貢献します。
(4)防じん・防滴保護等級※1 全軸IP67 を実現
全軸IP67の防じん・防滴構造を実現しているため過酷な環境でも使用でき、衛生面への配慮から水洗が必要な用途においても使用が可能です。また、滑らかなアーム形状により粉じん、液体の堆積を少なくするデザインを採用しています。
※1 IEC(国際電気標準会議)で定められている製品の防じん・防水における保護等級(International protection Code)
・IP67:じんあいは侵入せず、一時的な水没に対して保護できる。
(5)セットアップ時間の短縮と異常時対応の向上
給電ケーブルは1本でセットアップ時間を短縮しています。断線時にはプログラミングペンダント上で異常箇所を瞬時に表示するなど、メンテナンス性にも優れています。
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