アプリケーション開発の効率化を実現する、オンライン上の評価ボードテスト環境「Lab on the Cloud」を開設
直感的なGUIを介して評価ボードをリモートで利用可能.
ルネサス エレクトロニクス株式会社(CEO:柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、ルネサスのマイコンやMPU(Micro Processing Unit)の評価ボードや、複数のチップの組み合わせを提案するウィニングコンビネーションのリファレンスボードを、オンライン上でテストできるリモート開発環境「Lab on the Cloud」を開設しました。クラウド上のLab on the Cloud は、こちらからアクセスできます。www.renesas.com/labonthecloud (利用には、ユーザIDの登録が必要です)
Lab on the Cloudでは、評価ボードを物理的に入手して設計を開始する前に、オンライン上で素早く開発検討を開始することができます。ユーザは直感的なGUI(Graphical User Interface)を用いて評価ボードの設定が可能で、結果は画面を通して動画などで見ることができます。Lab on the Cloudは、TenXer Technologiesが開発したプラットフォームを利用しており、365日、24時間アクセス可能です。
ルネサスのIoT・インフラ事業本部、執行役員のChris Allexandreは次のように述べています。「ルネサスは、デジタル環境が急速に進化していることを認識しており、その最前線に立つことを目指しています。 ルネサスの新たな開発環境Lab on the Cloudは、お客様にとって開発プロセスを大きく変えるものになると確信しています。通常、入手まで数日から数週間かかる設計ツールに、すぐにアクセスできることにより、評価時間を短縮し、さらには市場投入までの時間を短縮することができるでしょう。」
Lab on the Cloudで利用できるボードについて
人気の高い以下の9種類の評価ボードを、本日より、Lab on the Cloudで利用することができます。さらに今後、より多くの評価ボードを利用できるようにする予定です。
- MPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従制御)付きソーラー充電ボード
- 入力電圧20V以上のアプリケーションをサポートするターボブースト搭載のUSB PD(Power Delivery)ボード
- 産業用長距離のアナログ信号通信用4~20mA電流ループリファレンスボード
- 温度、湿度、光、空気質、測距などマルチセンサ搭載のArduino用Shieldボード
- SOTB採用の超低消費電力なArm® Cortex®-M0+搭載マイコンREファミリ評価ボード
- 単層電子式メータリファレンスボード
- スーパーキャパシタバックアップ付き電力メータソリューション
- AIによる物体認識や画像処理などのHMI開発に最適なRZ/G2 MPU搭載SMARC 2.0リファレンスボード
- RA2A1マイコン、照度センサ等搭載の照度監視用リファレンスボード
ルネサスのウィニングコンビネーションについて
ルネサスは、ユーザの設計を加速し、短期間での市場投入を可能にするために、プロセッサ+アナログ+パワーなど、ルネサス製品を最適に組み合わせたソリューションとして「ウィニングコンビネーション」を提案しています。産業、インフラ、車載向けを中心とした、200以上のウィニングコンビネーションはこちらからご覧いただけます。
www.renesas.com