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27
'21
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Rohde & Schwarz
ローデ・シュワルツがHEAD acoustics社とともに、音声サービス5G voice over NR(VoNR)向け試験ソリューションを実証
ローデ・シュワルツはHEAD acoustics社と協力し、5G NRを介した音声サービス(VoNR)の検証に成功しました。この試験ソリューションには、HEAD acoustics社のハードウェア・プラットフォームlabCOREと測定分析ソフトウェアACQUAに加えて、最新世代の広帯域無線通信テスタR&S CMX500を活用しました。その構成により、5G(VoNR)と4G(VoLTE)ネットワークの両方で音声通信のシミュレーションが可能となっています。したがって5G対応通信機器メーカーは、市場投入前の早い段階から機器の音声品質をテストできます。なお、同ソリューションは、2021年2月に上海で開催のモバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress:MWC)で初公開したものです。
このローデ・シュワルツの試験ソリューションは、2G・3G・LTE・WLANそれぞれで挑戦と実証を重ねてきたR&S CMW500広帯域無線通信テスタをベースとしています。今回、5G NRのテストが行えるようにR&S CMX500無線通信テスタでアップグレードし、スタンドアローン(SA)方式と非スタンドアローン(NSA)方式いずれのTDDおよびFDDモードでも5G NR対応機器を試験できるようにしました。R&S CMX500は、Sub-6(FR1)とmmWave(FR2)の周波数帯をサポートしており、VoLTE 通話のほかSA方式とNSA方式の両方のVoNR通話に必要なすべての技術が整っています。
テスト対象の携帯電話は、ユースケースに応じてシミュレートした4Gあるいは5Gモバイル・ネットワークを介し、R&S CMX500プラットフォームに内蔵のIPマルチメディア・システム(IMS)サーバに登録できます。一方、labCOREシステムは、このユースケースのために特別に開発したIMSサーバのIPフォワード・モードを用いて、Ethernetケーブルにより接続されています。そのため、ユーザーはR&S CMX500によって確立した通話の音声データを直接labCOREシステムへ送信して、音声品質の詳細な分析が行えます。このモードにより、同システムは5G音声コーデックとしてEVS(Enhanced Voice Service)、AMR-WB、AMR-NBに完全に対応しています。また、HEAD acoustics社がTS 26 131-32仕様に合わせて開発したACQUA測定分析ソフトウェアのテストスイートを用いたことで、重要なあらゆる音響仕様にも完全対応したシステムとなっています。こうした信頼性の高いソリューションを使えば、5G対応通信機器のメーカーは、いち早くデバイスの音声品質をテストして、5G音声サービスの登場に備えることができます。
HEAD acoustics社通信部門の営業マネージャChristian Schüring氏は次のように説明しています。「当社のlabCOREプラットフォームとローデ・シュワルツの無線通信テスタの相互運用というのは、5G機器の通信品質を試験・最適化するうえで、私どものお客様にとって画期的な技術展開と言えます」。
また、ローデ・シュワルツのモバイル無線テスタを統括する上席副社長Christoph Pointnerも次のように話しています。「HEAD acoustics社とは、これまでもR&S CMW500プラットフォームによる2G・3G・4Gに対応した音声品質分析という分野で優れた協力関係を築いてきましたが、さらに当社R&S CMX500による5G対応へと発展を遂げました。このような協力をもとに検証した試験ソリューションですので、再現性のあるテスト結果が得られ、機器メーカーのほかにもネットワーク事業者の皆様に、すぐにでも確実な5G音声の最適化を実現いただけます」。
ローデ・シュワルツは、モバイル通信向けソリューションのリーディング・プロバイダとして、すべての通信産業のお客様にいっそう包括的な試験ソリューションを提供すべく、業界のパートナー企業とともに将来的な5Gや6Gの機能面での難しい課題に率先して取り組んでいます。
ローデ・シュワルツの5G NR向け試験ソリューションについて詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/_229437.htmlをご覧ください。
キャプション:上海でのMWC で公開した5G VoNR音声サービス向け試験ソリューション
(画像提供:ローデ・シュワルツ)
テスト対象の携帯電話は、ユースケースに応じてシミュレートした4Gあるいは5Gモバイル・ネットワークを介し、R&S CMX500プラットフォームに内蔵のIPマルチメディア・システム(IMS)サーバに登録できます。一方、labCOREシステムは、このユースケースのために特別に開発したIMSサーバのIPフォワード・モードを用いて、Ethernetケーブルにより接続されています。そのため、ユーザーはR&S CMX500によって確立した通話の音声データを直接labCOREシステムへ送信して、音声品質の詳細な分析が行えます。このモードにより、同システムは5G音声コーデックとしてEVS(Enhanced Voice Service)、AMR-WB、AMR-NBに完全に対応しています。また、HEAD acoustics社がTS 26 131-32仕様に合わせて開発したACQUA測定分析ソフトウェアのテストスイートを用いたことで、重要なあらゆる音響仕様にも完全対応したシステムとなっています。こうした信頼性の高いソリューションを使えば、5G対応通信機器のメーカーは、いち早くデバイスの音声品質をテストして、5G音声サービスの登場に備えることができます。
HEAD acoustics社通信部門の営業マネージャChristian Schüring氏は次のように説明しています。「当社のlabCOREプラットフォームとローデ・シュワルツの無線通信テスタの相互運用というのは、5G機器の通信品質を試験・最適化するうえで、私どものお客様にとって画期的な技術展開と言えます」。
また、ローデ・シュワルツのモバイル無線テスタを統括する上席副社長Christoph Pointnerも次のように話しています。「HEAD acoustics社とは、これまでもR&S CMW500プラットフォームによる2G・3G・4Gに対応した音声品質分析という分野で優れた協力関係を築いてきましたが、さらに当社R&S CMX500による5G対応へと発展を遂げました。このような協力をもとに検証した試験ソリューションですので、再現性のあるテスト結果が得られ、機器メーカーのほかにもネットワーク事業者の皆様に、すぐにでも確実な5G音声の最適化を実現いただけます」。
ローデ・シュワルツは、モバイル通信向けソリューションのリーディング・プロバイダとして、すべての通信産業のお客様にいっそう包括的な試験ソリューションを提供すべく、業界のパートナー企業とともに将来的な5Gや6Gの機能面での難しい課題に率先して取り組んでいます。
ローデ・シュワルツの5G NR向け試験ソリューションについて詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/_229437.htmlをご覧ください。
キャプション:上海でのMWC で公開した5G VoNR音声サービス向け試験ソリューション
(画像提供:ローデ・シュワルツ)
お問い合わせ:
欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
北米:Tomas Berghall(電話:+1 503 5239489、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
アジア太平洋地域:Wen Shi Tong(電話:+65 6 307-0029、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。
HEAD acoustics社について
HEAD acoustics GmbH社は、音響および振動解析に向けた総合的なソリューションを提供するリーディング企業の1社です。同社は、遠距離通信の分野でも、そのハードウェアとソフトウェア開発における高い技術力と先駆的な役割から、世界的な評価を獲得しています。音声品質やオーディオ品質を測定・分析・最適化するハードウェアとソフトウェアのほか、顧客仕様の特殊なソリューションやサービスも開発しています。そのHEAD acoustics社のサービス展開は、技術製品に関する音響工学や環境騒音の調査、音声品質に関する技術はもとより、コンサルティングやトレーニング、サポートの提供にもおよびます。ドイツ・アーヘン近郊のヘルツォーゲンラートを拠点とする中規模の企業ながら、中国・フランス・イタリア・日本・韓国・英国・米国には子会社を構え、世界中に多数の販売代理店を擁しています。
欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
北米:Tomas Berghall(電話:+1 503 5239489、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
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HEAD acoustics GmbH社は、音響および振動解析に向けた総合的なソリューションを提供するリーディング企業の1社です。同社は、遠距離通信の分野でも、そのハードウェアとソフトウェア開発における高い技術力と先駆的な役割から、世界的な評価を獲得しています。音声品質やオーディオ品質を測定・分析・最適化するハードウェアとソフトウェアのほか、顧客仕様の特殊なソリューションやサービスも開発しています。そのHEAD acoustics社のサービス展開は、技術製品に関する音響工学や環境騒音の調査、音声品質に関する技術はもとより、コンサルティングやトレーニング、サポートの提供にもおよびます。ドイツ・アーヘン近郊のヘルツォーゲンラートを拠点とする中規模の企業ながら、中国・フランス・イタリア・日本・韓国・英国・米国には子会社を構え、世界中に多数の販売代理店を擁しています。