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ABB PixelPaintが革新と起業家精神を讃える名誉あるIERA賞を受賞

ロボットによる塗装ソリューションが、国際ロボット連盟(IFR)と米国電気電子学会(IEEE)から、その革新性と環境への貢献が認められました。



ABBの自動車業界向けPixelPaintロボットによるノンオーバースプレー技術が、革新的なロボット・オートメーション技術の商業化における顕著な功績を称え、本年のIERA賞(Innovation and Entrepreneurship in Robotics & Automation Award)を受賞しました。

2020年に発売されたPixelPaintは、インクジェットヘッド技術を用いて、高解像度のツートンカラーや個々の車両で個別化されたデザインを1 回のパスで車体に直接施すことができます。これにより、メーカーはカスタマイズ塗装の需要の高まりに簡単に応えることができ、無駄なオーバースプレーをなくすことができます。

「私たちのPixelPaintソリューションが、よりパーソナライズされたデザインを求める消費者の要望に応えるための、革新的で持続可能な技術として評価されたことを嬉しく思います。PixelPaintを使えば、カスタムペイントに使われていた従来の方法に比べて半分の時間で100%の塗装が可能になり、仕上がり品質も格段に向上します」と、ABBロボティクス自動車OEMビジネスラインのマネージングディレクターであるJoerg Regerは述べています。「お客さまにとっては、塗料消費量の削減、効率性の向上、VOCやCO2排出量の削減による環境性能の向上により、年間数百万ドルのコスト削減というトリプルボーナスを実現するとともに、お客さまのニーズに応えることができます」

従来、ツートンカラーやカスタマイズされたデザインを車体に施すには、塗装ラインに2回通す必要がありました。1色目の塗装と、マスキングした後の2色目の塗装の2回です。通常、ボディワークのマスキングには1シフトあたり10〜20人のオペレータが必要で、2色目を塗布した後のマスキング解除にも2人のオペレータが必要でした。*

塗装時に車体表面に塗布される塗料の割合は70〜80%に過ぎないため、無駄が多く、リサイクルや塗料の追加購入によるコスト増につながっていました。

PixelPaintは、高DPIインクジェットヘッド、塗装ロボット(IRB 5500)、吐出制御パッケージ、RobotStudio®プログラミングソフトウェアで構成されており、2トーンや装飾的な塗装アプリケーションのために、これらの問題を克服し、カスタマイズされた塗装のための、より高速、高精度で、より持続可能なソリューションを提供します。

効率性、柔軟性、環境性能の向上を両立させていることが、審査員がPixelPaintに賞を授与する決め手となりました。

審査委員長のRob Ambrose氏は、「ABBのPixelPaint技術が第17回IERA賞を受賞したことを、審査委員会は喜ばしく思っています。自動化された自動車塗装のための革新的なソリューションは、柔軟性とカスタマイズ性の向上と、環境に配慮した廃棄塗料の削減を両立しています」と述べています。

IERA賞(Innovation and Entrepreneurship in Robotics & Automation Award)は、価値を生み出すアイデアを持つイノベータと、そのアイデアを世界に通用する製品にまで高めた起業家の功績を称え、表彰するものです。この賞は、IEEE Robotics and Automation Society(IEEE/RAS)とIFRが共同で主催しており、ロボティクスにおける科学と産業のコラボレーションを促進する決意が込められています。

*グローバルでの一例

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