Maxim、極めて小型で高精度な絶縁型システムモニタリングソリューションを発表
MAX22530は5つの部品を置き換えてソリューションサイズを40%縮小するとともに、50倍の精度向上を実現して、自動化した配電および変電アプリケーションでシステムのアップタイムを延長
カリフォルニア州サンノゼ - 2021年6月8日 - Maxim Integrated Products, Inc. (NASDAQ:MXIM、以下Maxim)は本日、新たなMAXSafeファミリ製品として、絶縁型、フィールド側自己給電12ビットシステムモニタのMAX22530を発表しました。4チャネルを備えたMAX22530は、50倍の精度向上を実現するとともに、5つの部品を1つのICに集積することによってソリューションサイズを40%縮小した、絶縁型のシステムモニタリングを提供します。
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MAXSafe絶縁型マイクロパワーおよび通信ソリューションと製品ポートフォリオについて ›
オートメーションシステムの設計者は、基板スペースを縮小し、チャネル密度を高め、電圧および電流入力をより正確にモニタリングする手法を常に探し求めています。そうすることによって、オペレータはより高い精度でシステムをモニタし、システムのダウンタイムを短縮することができます。
MAX22530は、ディスクリート部品で構成された標準的なリニアフォトカプラ絶縁ソリューションと比べて、モニタリング測定精度を50倍向上します(+/-50%からわずか+/-1%へ)。このデバイスは、12ビットADC、DC-DCコンバータ、ユーザー設定可能なスレッショルド検出レベルおよびチップレベルの診断機能を組み合わせたMaxim独自の集積化絶縁テクノロジーMAXSafeを採用しています。この組み合わせによって、電流伝達比性能で50倍の安定化が可能となり、極めて安定した検出抵抗電圧が得られます。
4チャネルの電圧および電流入力にわたって測定精度向上を実現したMAX22530を使用すれば、エンドユーザーはより適切なリアルタイムの判断を下し、システム性能と生産性を向上させることができます。また、集積化の結果、ソリューションサイズは250mm2となりました。これは、類似の競合ディスクリートソリューションの420mm2というサイズに比べて40%の小型化です。
MAX22530は、MaximのMAXSafe製品ポートフォリオの最新製品です。MAXSafe製品は、集積化した絶縁型マイクロパワーDC-DCコンバータと通信ラインを兼ね備えており、信号モニタリングアプリケーションにおいて診断を簡素化しつつ制御側電源から絶縁されたフィールド回路に給電するために使用されます。
主な特長
- 設計の簡素化:5つのICを1つの12ビットADCに集積してシステム設計を簡易化
- 小型化:コンパクトな設計によってソリューションサイズを40%縮小し、チャネル密度を43%増大
- 精度の向上:50倍の精度向上を実現
コメント
- Maximのインダストリアル&ヘルスケア製品事業部門シニアビジネスマネージャーであるスラヴィ・カーマチャリャ(Suravi Karmacharya)は次のように述べています。「Maximの新しい絶縁型システムモニタリングソリューションであるMAX22530を使用すれば、この機能をお客様のシステムに簡単に組み込むことができ、電圧および電流入力に対するシステムモニタリングの精度が向上するため、より適切なリアルタイムの意思決定を行い、システムの生産性を向上させることができます」。
供給体制および単価
- MAX22530はMaximのウェブサイトで提供され、単価は4.85ドル(1,000個以上、FOB USA)です。正規代理店からも提供されます。
- 評価キットのMAX22530EVKIT#が利用可能で、単価は68ドルです。
すべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。