オン・セミコンダクターの LED ドライバ・ソリューションが、コネクテッド照明に インテリジェンスを追加

NCL31000とNCL31001により、可視光通信 （VLC） や屋内測位システムを搭載した スマート LED 照明器具を容易に開発可能。

高効率エネルギーへのイノベーションを推進するオン・セミコンダクター（Nasdaq: ON ）は、コネクテッド照明システムの性能を高めるために設計されたLED ドライバの新製品「NCL31000」と「NCL31001」を発表しました。この新製品を使用することで、光を使ったポジショニング技術と可視光通信（VLC）を備えた LED 照明器具の開発が可能になります。データインテリジェンスと正確なポジショニング（最大30cm）を追加することで、これらのソリューションは、スーパーマーケット、倉庫、病院、空港など様々な空間の照明に革命をもたらします。

「NCL31000」は、オン・セミコンダクターの豊富なLEDドライバ・ファミリの新製品として、特に照明器具アプリケーション向けに設計されています。このデバイスの中核となるのは、高エネルギー効率の降圧型LEDドライバで、高帯域のアナログ調光とゼロ電流までの PWM 調光の両方をサポートしています。このドライバには、3V3 固定の DC-DC コンバーターと、さらに調整可能な DC-DC （2.5～24V） が内蔵されており、これらの DC-DC コンバーターは、センシングデバイスやマイクロコントローラなどのシステムコンポーネントの電源として使用できます。これらのパワーソリューションをドライバに統合することで、システム設計を劇的に簡素化し、効率を高めることができます。

正確なリニア調光により、可視光通信 （VLC） が可能になり、RF ベースのソリューションが使用できない多くの場所 （鉱山などの危険な空間や、病院や航空機内などの RF に敏感な場所） で、安全に実施できる屋内光ベースの測位システムの開発が可能になります。また、完全な暗闇まで 0.1％ の精度で減光できるため、最小の減光設定でもゴーストライトが発生しません。高精度な診断機能は、10 ビットの ADC （Analog to Digital Converter） を内蔵することで、システムをさらに簡素化しています。ADC は、システムの電圧、電流、温度を測定し、LED とシステム全体の効率を監視し、異常を検出します。また、シリアル （I2C / SPI） インタフェースを介して、すべての診断データを外部 MCU に伝送し、インテリジェント照明システムの監視と制御を可能にします。NCL31000 のアーキテクチャにより、優れたEMI 性能を保証しており、テストでは CISPR15 / EN55015 の要件より 14dB 以上低い値を示しています。

オン・セミコンダクターは、NCL31000 のコンパニオン・ドライバとして 「NCL31001」 の提供も併せて発表しました。NCL31001 を追加することで、カラー制御を含む多弦照明アプリケーションをサポートするソリューションを実現します。NCL31001 は、DC-DC コンバーターを除き、NCL31000と同じ機能を備えており、重複を避けています。

オン・セミコンダクターで、インダストリアルソリューション担当バイスプレジデントを務めるミシェル・ドゥ・メイ（Michel De Mey）は、今回の新製品について次のように述べています。「LED照明器具のメーカーは、照明インテリジェンスの機能が、ユーザーの利便性を向上させ、運用コストやエネルギー消費を削減することを認識しており、照明インテリジェンスに対する需要が高まっています。NCL31000 と NCL31001 は、市場をリードする効率性と機能性に加えてインテリジェンスの機能をサポートすることで、スマート照明システムにさまざまな新しい可能性をもたらします」

この新製品のLEDドライバは、スマートなLED制御のための複数の接続オプション （Bluetooth^® Low Energy および パワーオーバーイーサネット（Power over Ethernet、PoE） を備えたコネクテッド照明プラットフォームを含む、オン・セミコンダクターのコネクテッド照明ソリューションの包括的なポートフォリオの一部です。

NCL31000 と NCL31001 LEDドライバ、およびオン・セミコンダクターのその他のコネクテッド照明ソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。

www.onsemi.com

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