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REDEX

DualDRIVE

REDEX ANDANTEX(レデックス‐アンダンテックス)は、特許を有する機械的先行荷重システムおよび強化アウトプットベアリングの使用により、バックラッシュを排除するとともに、ランク・アンド・ピニオンのリジディティ(剛性)を高めます。これによって、理想の精度と相まってドライブキャパシティが100%向上します。

DualDRIVE
何年もの間、ボールねじによるアセンブリがリニアドライブシステムとして最も広く使われていました。工作機械業界を中心に、これらのシステムに求められる性能要件が常に厳しさを増す結果、従来に比べてより短い期間中にその使用が限界に到達するケースが増えています。
ボールねじシステムの剛性はその長さによって変わります。すなわち、あるロケーションにおいて繰り返される動作により温度の上昇や磨耗の問題が生じ、ポジショニングの精度が低下します。そのサイズが大きくなるほど、維持管理が困難になります。
このため、工作機械の設計では、リニアの動作が4メーターを超える場合、ボールねじはリニアモーターと取り替えられことがあります(このソリューションはきわめて高コストとなるため、必ずしも実用的とはされません)。あるいは、これよりも高い頻度でラック・アンド・ピニオンのドライブシステムと取り替えられることがあります。

REDEX ANDANTEX製の新製品DualDRIVEはその性能水準からいって、技術的、経済的のいずれの観点からみても格別魅力的なソリューションといえます。

DualDRIVEのラック・アンド・ピニオンのドライブシステムは機械的かつ電気的に連結した二つの平行搭載軌道回転サーボ減速機で構成されています。

強化アウトプットベアリングがサポートするインテグラル・アウトプットピニオン・シャフトにより、あらゆる方向に関し最高レベルの剛性が得られます。
DualDRIVEは、現在入手可能なものとして最高のねじれ剛性の特性を備えているほか、他の軸についても並外れた剛性を有しています。これにより、他のソリューションに比べ最大2倍のアクセラレーションレート、可搬重量の利用が可能です。

本システムでは、アウトプットシャフトに不可欠のピニオンと強化アウトプットベアリングを結合した、独自の設計(チルキャスト、硬化・研磨したケース、シャフトと同一の直径)に独創性をみることができます。そのピッチ円直径は最適化され、伝動トルクとラックの剛性との間に最良のレシオを確保しています。
ベアリング配置は、先行荷重でゆったりとしたサイズのふたつのテーパーローラーベアリングで構成されています。本ベアリング配置は、加わるフォースに対し可能な限り近いところでピニオンをサポートできるような設計となっています。ピニオンとアウトプットベアリングとの間には締付けナットの厚さが存在するだけです。また、放射状のたわみはひずみ全体の60%を占めるにもかかわらず、他のシステムでは対応が不完全なままとなっていますが、この設計によって特にこうしたたわみが大幅に縮小します。

DualDRIVEには全体的に並外れた剛性が備わっており、高ダイナミック・キャパシティのマシンの軸上の固有振動数を引き上げ、マシンメーカーが最重要視する要件を満たすことができます。たとえば、可搬重量が約5~10トンの場合、他のラック・アンド・ピニオンのドライブシステムに比べ、ゲインは容易に最大25%に達します。

機械的先行荷重によりバックラッシュを吸収・・・
ラック・アンド・ピニオンのシステムは、高精度を確保するためには高レベルの幾何学的精度で作り上げるとともに、とりわけバックラッシュのないものとしなくてはいけません。このため、REDEX ANDANTEXでは機械的先行荷重をベースにしたシステム(REDEX ANDANTEXが原理特許を保有)を設計しました。これによって、単一のモーター使用によって両方の減速機への動力供給が可能となります。機械的先行荷重は、ねじれをシステムに適用し、ふたつのピニオンを機械的閉回路中のラックにロックすることにより得られます。そのために、各減速機にはインプット・ライトアングルドライブが供給され、トルクレンチを使って機械的に先行荷重が適用(トーションバー・プリンシプル)されます。このソリューションは電気制御システムを大幅に簡素化する点に長所があります。ふたつのピニオン間の相反するトルクを電気的に制御する必要性がないためです(トルクは機械的先行荷重により吸収)。その結果、アーキテクチャおよびシステム全体のコストが最適化されます。

・・・あるいは電気的先行荷重で
REDEX ANDANTEXは、電気制御ベースの先行荷重システムへの適応のために特別に改造した設計の、もうひとつのオプションを開発しました。動作制御のすべてについて集中処理を望むマシン設計者にとって、もうひとつのソリューションとなるものです。電気的先行荷重システムは、各減速機の駆動についての個別サーボモーターの使用、ふたつのアウトプットピニオン間で相反するトルクの供給(バックラッシュの吸収)、システム全体を駆動する合成トルクの供給で構成されています。
このソリューションにはアセンブリでの柔軟性が増すという長所があります。このため、サーボモーターはインライン・フランジへの取り付け、または高品質ライトアングルギアボックス使用による90°での設定が可能です。

ターンキーベースで提供されるシステム
Dual Driveはターンキーベースのユニットとして提供されます。ふたつの減速機はどんな場所でのインストールも可能な超硬質鋳鉄筺体に組み立てられます。これにより設計研究段階での時間を節約できるとともに、誤動作のリスクを軽減できます。また、プロトタイプマシンの開発作業段階では、このコンフィギュレーションにより、マシンフレーム・インストールの点でなんら修正を加えることなく、ひとつの先行荷重システムから他の荷重システムへの切り替えが容易に行えます。

減速レシオが21~91の6標準サイズがご利用になれます。ラジアル方向剛性は最大960N/µmで、ねじれ剛性はきわめて高く1,600 Nm/arcminとなっています。この高機能のサブアセンブリはコンパクトで、一体化が容易、しかも関連アプリケーションの最新の要件をも満たしており、新型マシンの開発、旧型マシンのアップグレードを考えるメーカー向けの設計となっています。

この最新テクノロジーは、工作機械業界(ガントリーおよびコラム加工機、多重タスク機、大容量旋盤など)、ロボット工学、その他離れた地点での重荷・高精度の動作を要求するマシン(レーザーカット、高速パンチング、ワインディング、合成物コーティング)―などでのアプリケーションとしてご活用になれます。

REDEX ANDANTEXは本社をフランス・フェリエールに置き、欧州に従業員330人、3生産工場を有しています。REDEX ANDANTEXは世界各地に拡がる専門の販売ネットワークを有し、欧州を除く世界での売上高は全体の70%に達しています。技術的リーダーシップ、クオリティへの専心、優れた技術サポートがREDEX ANDANTEXの重視する価値です。

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