新日本無線のスマート電波センサー モジュールに インフィニオンの 60 GHz レーダー ソリューションが採用 施設の入退室検知や存在検知のアプリケーションを実現
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、新日本無線株式会社(東京都中央区代表取締役社長 森田 謙一/以下、新日本無線)が開発した60 GHz ISM 帯域を利用した電波式のスマートセンサー マイクロモジュール「NJR4652 シリーズ」に、インフィニオンの60 GHz トランシーバー MMIC BGT60TR13C、マイクロコントローラー PSoC 6 ならびにターンキー ソリューション用のソフトウェアが採用されたことを発表いたします。
新日本無線が発売するスマートセンサー マイクロモジュールは、超小型軽量オールインワン パッケージ/SMT 対応を特長とし、施設での入退出検知や存在検知といった人の検知を安定して行うことが可能です。本モジュールには、評価用ツールも用意されており、簡単に使用できます。また国内電波法に準拠しており技術基準適合証明、工事設計認証(以下、技適)を取得しているため、本モジュールを採用するお客様は、新たに技適を取得する必要なくレーダー搭載システムを生産し、タイムトゥーマーケットで製品を販売することが出来ます。
なお独自の無線、マイクロ波技術と半導体パッケージ技術を有する新日本無線は今年の4 月にインフィニオンのアソシエイツ パートナーに加わっています。今後も無線ソリューションの開発に向け協業していきます。
インフィニオン テクノロジーズ ジャパン事業本部 本部長の後藤 貴志は、「60 GHz レーダー ソリューション開発において、新日本無線が有する小型で高品質な高集積デバイス製造技術と日本国内の電波認証を取得できる豊富な経験を活用させていただきました。インフィニオンでは、レーダー技術をIC 化したハードウェアとともに存在検出と人流検知のソフトウェアを開発することで、お客様はすぐにアプリケーションを検討いただけるオールインワン ソリューションが提供できるようになりました。また新日本無線はインフィニオンのグローバル パートナー プログラムに参加いただいており、世界の市場に向けても同製品情報を発信して、製品の販売拡大に向けたマーケティング活動を共同で精力的に行ってまいります」と述べています。
新日本無線のマイクロ波事業部 事業部長の及川 和夫氏は、「60 GHz レーダー技術を活用したスマートセンサー マイクロモジュール 「NJR4652 シリーズ」は、インフィニオンが長年自動車向けレーダーで培ってきた半導体技術を用い、民生用にアンテナ内蔵で小型化したMMIC を活用させていただきました。PSoC™ 6 マイコンを内蔵しており、アプリケーションに対応したソフトウェアを組み込み電波認証を取得したモジュールとして、お客様がすぐに製品開発へ活用できる電波センサーになっています。今後60 GHzスマートセンサー マイクロモジュールをプラットフォームとして、アプリケーション ソフトウェアを拡大することで、電波センサーの応用範囲を広げ、多くのお客様に多様な商品を提供していくことを計画しています」と述べています。
今回採用されたインフィニオンの60 GHzレーダー ソリューションは、60 GHzトランシーバーMMIC、マイクロコントローラーおよびにターンキー ソリューション用のソフトウェアから構成されています。
インフィニオンの 60 GHz レーダー ソリューションの特長
- ターンキー ソリューション: 入退室検知または存在検知のソフトウェアが搭載されているので、すぐに応用ア プリケーションの検討が可能
- 電波認証有り: 日本国内で実験、評価、試作、量産が可能になる技術基準適合認定取得済み
- 小型、アンテナ搭載: 10×13.4×1.2 mm のパッケージに封止され、レーダー アンテナも搭載
- 電波センサー: 光や熱に対する環境耐性が高く、プラスチック ケースなどを透過して製品のデザイン性に優 位
- 評価キット: PC に USB で接続して試験できる評価キットを提供