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ルネサス、車載用マイコンとSoCを対象に、自動車のサイバーセキュリティ国際規格ISO/SAE 21434に準拠していくことを発表

デバイスのライフサイクル全体を通じた包括的なサイバーセキュリティ対策に対応。

ルネサス、車載用マイコンとSoCを対象に、自動車のサイバーセキュリティ国際規格ISO/SAE 21434に準拠していくことを発表
自動車のサイバーセキュリティ国際規格ISO/SAE 21434に準拠

ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役兼CEO:柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、車載用マイコンとSoC(System on Chip)を対象に、自動車のサイバーセキュリティエンジニアリングの国際規格である「ISO/SAE 21434」に準拠していくことを発表します。これは、自動車サイバーセキュリティへのルネサスの継続的なコミットメントの一環であり、国連欧州経済委員会(UNECE)の新法規制UNR155で求められる堅牢なサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)の構築を目指すものです。ルネサスは、2022年1月以降に新規開発する車載用の16ビットマイコン「RL78」、32ビットマイコン「RH850」、車載用SoC「R-Car」を対象として、順次ISO/SAE 21434に準拠して参ります。

ISO/SAE 21434(2021年8月31日発行)とUNECE UNR155は、どちらも自動車のサプライチェーン全体を網羅したサイバーセキュリティ対策の実施を義務付けています。2022年7月以降、自動車のOEMメーカが新たな車種について車両型式認証を取得するためには、自動車向けCSMSを導入してサイバーセキュリティプロセスが実施されていることを保証する必要があります。ルネサスがISO/SAE 21434準拠にコミットすることにより、OEMとTier1サプライヤは安心してルネサスのソリューションを使用できます。

 ルネサスの車載コアテクノロジー開発統括部、統括部長である安増 貴志は、次のように述べています。「ISO/SAE 21434は、自動車のライフサイクル全体を通じたセキュリティ確保のための要求事項をまとめた国際標準規格です。今般、ルネサスはこの規格を採用し、従来の開発プロセスを活かしつつ最適化した形で、セキュリティの分析や要求定義、実装、その評価を進めて参ります。これにより、想定されるリスク評価に応じ、その軽減策を適切に講じた製品やソリューションが提供可能となり、CASE等で高まる自動車のセキュリティ脅威への対応に際し、世界中のお客様に信頼いただけるパートナを目指して参ります。」

これまでルネサスは、ISO/SAE 21434規格の策定そのものにもグローバルに多くの貢献をして参りました。一方、ルネサスは産業用デバイスのセキュアな開発プロセスサイクルを規定したIEC 62443-4-1の要件を満たしていることが、2019年にテュフ ラインランド(TÜV Rheinland)によって認証されています。ルネサスはこれらの実績や経験を活かしながら、今後はセキュリティの強化にも焦点を当て、ISO/SAE 21434に求められる要件を満たす自動車用CSMSを確立し、効果的なサイバーセキュリティ対策の強化を継続して参ります。ルネサスの自動車用CSMSでは、ハードウェア、ソフトウェアの各セキュリティ開発を担うリーダに加え、システム・ユースケースへの対応を意図し、システムセキュリティリーダも据え、規格への準拠のみならず、最適なソリューション提供を目指して参ります。ルネサスはこれまでも、ISO 26262に準拠するマイコンやSoCの開発に取り組んできましたが、今後は、これに加えてISO/SAE 21434の要求事項を始めとしたサイバーセキュリティへのニーズに対応し、ユーザの安心・安全な製品の開発に貢献して参ります。

ルネサスの自動車のセキュリティに関する詳細はこちらをご覧ください。
https://www.renesas.com//application/automotive/automotive-security

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