スマートメーターに適した低入力電力、高温動作のフォトリレー発売について
当社は、低入力電力でスイッチング特性を向上したDIP4パッケージのフォトリレー2製品を製品化しました。阻止電圧定格400Vの「TLP223GA」と、同600Vの「TLP223J」の出荷を本日から開始します。
新製品は、当社開発の高発光効率LEDを搭載し、最大トリガーLED電流2mAを実現しました。これは、従来製品[注1]と比べて約33%低減しています。これにより、低入力電力が可能です。また、スイッチング特性 (ターンオン時間、ターンオフ時間) をTLP223GAは約50%[注2]、TLP223Jは約75%[注2]低減し高速化しました。
最大動作温度定格を85°Cから110°Cへ拡張したため、スマートメーターなど屋外に設置される機器への搭載に適しています。さらに、最大絶縁耐圧5000Vrmsにより、高い絶縁性能が必要な機器に使用できます。
[注1] 従来製品TLP240GA、TLP240J
[注2] ターンオン時間、ターンオフ時間の各最大値を上記従来製品と比べた場合
応用機器
- スマートメーター
- セキュリティーシステム (PIR[注3]など)
- 産業用機器 (プログラマブルロジックコントローラー、I/Oインターフェース、各種センサー制御など)
- ビルオートメーションシステム
- 各種メカニカルリレーの置換
[注3] PIR (Passive Infrared Ray) : 周囲の赤外線放射の変化によって人間の接近を検知するパッシブセンサー
新製品の主な特長
- 低入力電力: IFT=2mA (max)、VF=1.5V (max)
- 高速動作:
- tON=1ms (max) (TLP223GA)
- tON=0.5ms (max) (TLP223J)
- 動作温度定格が高い: Topr (max)=110°C
- 高絶縁耐圧: BVS=5000Vrms (min)
新製品の主な仕様
(@Ta=25°C)
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