中低速絶縁型通信インターフェースの高密度実装に貢献する4チャネルトランジスター出力フォトカプラー
当社は、LEDの入力しきい値電圧を規格化したSO16パッケージの4チャネルトランジスター出力フォトカプラー(以下トランジスターカプラー) 「TLP294-4、TLP295-4」を製品化しました。
新製品のTLP294-4はAC入力タイプ、TLP295-4はDC入力タイプで、トランジスターのベース蓄積電荷放電用抵抗を内蔵することで、当社既存のトランジスターカプラー[注1]よりも伝搬遅延時間を短くした製品です。
既存のトランジスターカプラーでは通信速度10 kbps程度までの用途に限られていましたが、新製品は10 k~20 kbpsの対応が可能となり、プログラマブルロジックコントローラー、インバーターなどのFA機器や絶縁型通信インターフェース用途に適しています。また、4チャネルのため高密度実装が可能です。
絶縁性能は、最小沿面距離5 mm、最小絶縁耐圧3.75 kVrmsを実現しており、UL1577やEN60747-5-5などの海外安全規格に認定されています。このため、高い絶縁性能が必要な応用機器にも適しています。
[注1] 既存製品TLP292-4、TLP293-4
応用機器
- プログラマブルロジックコントローラー
- I/Oインターフェース
- ACサーボ
新製品の主な特長
- 変換効率 : IC/IF=100 % (min)
- ハイ/ローレベル入力しきい値電圧 :
- VITH=1 V (min)
- VITL=5 V (max)
- 伝搬遅延時間が短い :
- tpHL=50 μs (max)
- tpLH=100 μs (max)
新製品の主な仕様
(特に指定のない限り、Ta=25 °C)
端子配置図
応用回路例
注 : この応⽤回路例は参考例であり、量産設計に際しては⼗分な評価を⾏ってください。また、⼯業所有権の使⽤の許諾を⾏うものではありません。
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