業界をリードする高性能な設計を簡素化する 新Easy Drive SAR ADCを発表
想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)を計測機器、産業、およびヘルスケア・アプリケーションの設計に組み込む複雑なプロセスを簡素化する、次世代の16〜24ビット超高精度逐次比較型(SAR)ADCの新しい製品ポートフォリオを発表しました。この新しい高性能SAR ADCファミリは、アナログ・デバイセズの特許取得済み技術Easy Driveテクノロジーと汎用性に優れたFlexi-SPIシリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)を備え、システムの設計課題を解決するとともに直接互換性のあるコンパニオン製品の選択肢を拡大します。
アナログ・デバイセズのEasy Drive™テクノロジーは、デバイスの性能を維持しながら、厳格なレイアウト・ガイドライン、デジタル・インターフェースの厳しいタイミング要件、難しいコンパニオン製品の選択など、これまで見られた多くのシステム・レベルの設計課題を解消します。汎用性に優れたFlexi-SPIデジタル・インターフェースは、タイミング要件への対応が簡単で、ホスト・プロセッサとADCの接続を容易にします。優れた性能とこの革新的なデジタル・インターフェースを兼ね備えたことにより、全体として設計実績の共有化が向上し、システムの設計サイクルの加速も実現します。
24ビット、デュアル・チャネル同時サンプリング、チャネル当り2Msps(メガサンプル/秒)のAD4630-24は、6つのピン互換デバイスから成るSAR ADCファミリの最初の製品で、業界最先端の0.9ppmの変換精度(INL)を備えており、これは他の製品と比較して4倍の精度向上です。AD4630-24は、リファレンス・バッファとすべての重要なデカップリング部品を1つのチップに集積しており、ソリューションの密度は他の製品と比較して2倍に向上しています。
アナログ・デバイセズの電子テストおよび計測グループのゼネラル・マネージャーであるRay Gogginは、次のように述べています。「性能と速度を兼ね備えているため、より精度の高い安定したデジタル制御ループが実現し、短い遅れ時間で最終的な設定ポイントに整定することができます。アナログ・デバイセズの新しいADCファミリは、意識的な技術進歩の成果であり、デジタル制御された高精度な計装製品を迅速に設計、評価、および市場投入するプロセスをさらに簡素化します」
AD4630-24 SAR ADCの主な特長:
- 最高の精度:0.9ppm INLの変換精度が保証され、典型値は0.1ppm
- 最高性能:定格SN比は105.7dB(標準)
- 小型ソリューション・サイズ:チップ・スケール・ボール・グリッド・アレイ(CSP-BGA)パッケージは、すべての重要な電源およびリファレンス・バイパス・コンデンサを集積して、実装面積とシステムの部品数を削減
- 広いコモンモード入力範囲:シングルエンドと差動の両方の入力シグナルチェーンに対応
現在、デュアル・チャネルのAD4630-24とシングル・チャネルのAD4030-24を提供しており、さらに4つのSAR ADCを2022年末までに発売する予定です。
AD4630-24の詳細:https://www.analog.com/jp/products/ad4630-24.html
AD4630-24に関するビデオ:https://www.analog.com/en/education/education-library/videos/6293378705001.html
AD4630-24を使用したアプリケーション回路の例:https://www.analog.com/jp/applications/technology/precision-technology/precision-narrow-bandwidth.html
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