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Keysight technologies News
キーサイトのバッテリー・テスト・ソリューション、スカニア(Scania)社の大型輸送車の電動化を加速
あらゆるものが安全につながる世界の実現を支援する高度な設計と検証ソリューションを提供しイノベーションを加速する、キーサイト・テクノロジーズ・インク(CEO:サティッシュ・ダナセカラン、米国カリフォルニア州サンタローザ、、日本法人.
キーサイト・テクノロジー株式会社、以下「キーサイト」)は、Scania社(以下「スカニア」)がスウェーデンのセーデルテリエにある研究開発拠点の新たな最先端バッテリーラボに、キーサイトのScienlabバッテリー・テスト・ソリューションを採用したことを発表しました。
フォルクスワーゲングループの一員であるスカニアは、バスおよびトラックの世界トップメーカーです。商用車のeモビリティへの移行を推進すると共に、イノベーションとサステナビリティの企業目標を達成するための長期戦略を追求しています。新しい1,000平方メートルのラボは、250平方メートルのテストホールを3つ備えており、バッテリーセル、モジュール、パックなどの試験が可能です。ラボでの試験は、マイナス40 °C からプラス 70 °Cまでのさまざまな気候条件下でのバッテリー性能と寿命評価に重点を置いています。
キーサイトは、セル、モジュール、パック用のScienlabバッテリー・テスト・システムのフルレンジを含むカスタマイズされた開発部門向けのターンキーバッテリーソリューションを提供し、包括的な安全対策を講じてお客様サイトで設置を実現しています。スカニアは、キーサイトのテストおよび制御ソフトウェアEnergy Storage Discoverに加え、ワークフロー、テストスループットおよびデータ管理を最適化するウェブベースの統合型ラボ管理プラットフォームであるバッテリーテスト用PathWave Lab Operationsを活用しています。スカニアは、このソリューションにより、ラボの人員、テストシステム、被試験デバイス(DUT)を含むあらゆるリソースを管理し、バッテリーラボの計画と調整を最適化できるようになります。
スカニアのテストセル操作バッテリー/Eコンポーネントの責任者であるHåkan Örnhed氏は、次のように述べています。「バッテリーの使用と寿命の最適化に関連するスキルと知識の必要性は、かつてないほど重要になっています。このラボでは、この分野で最高のパフォーマンスを発揮するための前提条件が整っています。バッテリーテストとそれに合わせた展開を強化する必要性が高まっています。キーサイトのバッテリーテストにおける経験と専門知識が、当社の要求を満たすソリューションを実現し、この重要なプロジェクトを実現する上で最適な選択肢となりました。」
スカニアの新しいバッテリーラボは、既存のバッテリーパックテスト用の恒温室を備えた小規模施設を補完し、柔軟な運用を実現します。屋外にあるラボは、バッテリーを取り外すことなく、電気トラックと電気バスに搭載したバッテリーパックの性能試験が可能です。ラボ近くに実車両を停めて施設内の試験装置に接続するだけでなく、パワートレイン単体の試験を実際に屋外で冬にテストをする代わりに、巨大な恒温室で行うこともできます。さらに、スカニアのエンジニアは、バッテリー寿命や顧客のニーズを最適化するために、温度設定値、充電状態(SOC: State Of Charge)、充電電力プロファイルなどを考慮して、バッテリーの最適な動作条件を検討できます。
キーサイトのAutomotive and Energy Solutions事業部のバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるThomas Goetzlは、次のように述べています。「当社の目標は、お客様の開発活動を加速し改善する包括的なテストソリューションを提供することであり、商用EV車両向けの市場リーダーを目指すスカニアをサポートすることができ、大変誇りに思います。スカニアとの共同アプローチは最先端技術に挑戦することであり、Eモビリティのユースケースとテクノロジーの新しいエッジの発見に努めている世界有数の輸送機器メーカーからインサイトを得ることができました。」
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