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05
'22
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NORD Drivesystems
省エネには未開のポテンシャルが!―NORDの駆動コンポーネント活用でエネルギー効率はさらに高まる
省エネは、エネルギー価格が高騰する今に限らず、常に産業でもっとも重要な目標です。そこでNORD DRIVESYSTEMSの高効率な製品が、駆動システムの消費エネルギー削減をお手伝いします。加えて、駆動システムを専門とする当社なら、お客様に省エネに関するアドバイスもご提供できます。
NORD-DuoDrive.jpg:モータとギヤユニットを1つのハウジングに統合したDuoDriveは、非常に軽量かつコンパクトなうえ、極めて高い出力密度を実現しています。画像提供:NORD DRIVESYSTEMS
「お客様の省エネ実現をサポートする」のが、NORD DRIVESYSTEMSの基本姿勢の一つだとマーケティング部長Jörg Niermannは強調しています。そこで、当社の駆動コンポーネントについては、いっそうエネルギー効率の最適化を図る方向で取り組んでいます。ドイツ機械工業連盟(VDMA)と経営コンサルタント企業Boston Consulting Group社の調査では、機械工学やプラント建設における技術革新によって、全産業の最大86%までCO2排出量を削減できる可能性があると示されています。これが実現するよう「当社は、省エネのポテンシャルをお客様が十分活用できるようお手伝いしたいと考えています」とNiermannは説明しています。
高効率なIE5+同期モータ
NORDは、最高95%の効率を達成するIE5+同期モータをエネルギー効率の新たなスタンダードと位置付けています。永久磁石同期モータ(PMSM)技術により、広い速度域とトルク域にわたって比較的一定した高い効率を実現しており、部分負荷や中間速度域でも非常に優れた省エネ性能を発揮します。つまり、最も高いエネルギー効率クラスIE5さえ上回るのです。
このIE5+モータは出力範囲も広いことから、システム全体を通じた使用機種の削減が可能になり、省エネの実現にとどまらず、総保有コスト(TCO)の抑制にも貢献します。「たとえばイントラロジスティクス分野など多数の駆動機器からなるシステムでは、特に大きな削減の可能性が見込めます」とNiermannは述べています。
NORD-IE5+-Motor.jpg:新次元の効率 — NORDのIE5+世代モータ 画像提供:NORD DRIVESYSTEMS
特許技術のDuoDriveギヤードモータ
IE5+同期モータは、特許技術のDuoDriveギヤードモータにも1段ヘリカルギヤ・ユニットに統合するかたちで組み込まれています。システムとして計算した場合、このギヤードモータは最高92%の効率を達成し、同出力クラスでは市場で最も高効率な製品の1つとなっています。「インターフェースが少ないほど、システム効率は高まります」とJörg Niermannは説明しています。ドライブをギヤユニットのハウジングに統合したことで、設置スペースと摩耗部品が減り、保守の手間も軽減されます。さらに、接合部品が介在しなければ、液体の侵入や細菌の混入リスクも大きく減少します。
このDuoDriveは、イントラロジスティクスや食品産業に向けて特別に開発しました。特にNORDは飲料品産業のアプリケーションにおいて、エネルギー効率の実証実験も行っています。この実験ではモデルとして、ボトルの回転搬送システムを2つ用意し、その2つの構成のエネルギー消費を比較しました。1つはDuoDriveを制御盤設置型の周波数インバータNORDAC PRO SK 500Eで駆動する構成、もう1つは通常のIE3非同期モータにベベルギヤ・ユニットを組合せて分散設置型の周波数インバータで駆動する構成です。その比較結果によると、DuoDriveの消費エネルギーが50%も小さいことがわかりました。
CO2排出量の削減
NORD DRIVESYSTEMSは、潜在的な節約の可能性をお客様が発見してその可能性を活かせるように、高効率な駆動コンポーネントだけでなく、NORD ECOサービスという特別なサービスもご提供しています。このNORD ECOサービスは、お客様が設置している駆動機器をエネルギー効率、サイズ、機種数の点からチェックします。その結果をもとにNORDは、実現可能な節約量を明確にしたうえで、お客様の仕様に合わせたエネルギー効率改善コンセプトを作成しています。
「エネルギー価格が上昇するたびに、エネルギー効率の向上は現実の問題との関連が深くなります」とJörg Niermannは強調します。NORD DRIVESYSTEMSは、責任ある同族経営企業として、次世代に対する責任と気候変動問題に正面から向き合うため、環境負荷の削減を極めて重要視しています。
「お客様の省エネ実現をサポートする」のが、NORD DRIVESYSTEMSの基本姿勢の一つだとマーケティング部長Jörg Niermannは強調しています。そこで、当社の駆動コンポーネントについては、いっそうエネルギー効率の最適化を図る方向で取り組んでいます。ドイツ機械工業連盟(VDMA)と経営コンサルタント企業Boston Consulting Group社の調査では、機械工学やプラント建設における技術革新によって、全産業の最大86%までCO2排出量を削減できる可能性があると示されています。これが実現するよう「当社は、省エネのポテンシャルをお客様が十分活用できるようお手伝いしたいと考えています」とNiermannは説明しています。
高効率なIE5+同期モータ
NORDは、最高95%の効率を達成するIE5+同期モータをエネルギー効率の新たなスタンダードと位置付けています。永久磁石同期モータ(PMSM)技術により、広い速度域とトルク域にわたって比較的一定した高い効率を実現しており、部分負荷や中間速度域でも非常に優れた省エネ性能を発揮します。つまり、最も高いエネルギー効率クラスIE5さえ上回るのです。
このIE5+モータは出力範囲も広いことから、システム全体を通じた使用機種の削減が可能になり、省エネの実現にとどまらず、総保有コスト(TCO)の抑制にも貢献します。「たとえばイントラロジスティクス分野など多数の駆動機器からなるシステムでは、特に大きな削減の可能性が見込めます」とNiermannは述べています。
NORD-IE5+-Motor.jpg:新次元の効率 — NORDのIE5+世代モータ 画像提供:NORD DRIVESYSTEMS
特許技術のDuoDriveギヤードモータ
IE5+同期モータは、特許技術のDuoDriveギヤードモータにも1段ヘリカルギヤ・ユニットに統合するかたちで組み込まれています。システムとして計算した場合、このギヤードモータは最高92%の効率を達成し、同出力クラスでは市場で最も高効率な製品の1つとなっています。「インターフェースが少ないほど、システム効率は高まります」とJörg Niermannは説明しています。ドライブをギヤユニットのハウジングに統合したことで、設置スペースと摩耗部品が減り、保守の手間も軽減されます。さらに、接合部品が介在しなければ、液体の侵入や細菌の混入リスクも大きく減少します。
このDuoDriveは、イントラロジスティクスや食品産業に向けて特別に開発しました。特にNORDは飲料品産業のアプリケーションにおいて、エネルギー効率の実証実験も行っています。この実験ではモデルとして、ボトルの回転搬送システムを2つ用意し、その2つの構成のエネルギー消費を比較しました。1つはDuoDriveを制御盤設置型の周波数インバータNORDAC PRO SK 500Eで駆動する構成、もう1つは通常のIE3非同期モータにベベルギヤ・ユニットを組合せて分散設置型の周波数インバータで駆動する構成です。その比較結果によると、DuoDriveの消費エネルギーが50%も小さいことがわかりました。
CO2排出量の削減
NORD DRIVESYSTEMSは、潜在的な節約の可能性をお客様が発見してその可能性を活かせるように、高効率な駆動コンポーネントだけでなく、NORD ECOサービスという特別なサービスもご提供しています。このNORD ECOサービスは、お客様が設置している駆動機器をエネルギー効率、サイズ、機種数の点からチェックします。その結果をもとにNORDは、実現可能な節約量を明確にしたうえで、お客様の仕様に合わせたエネルギー効率改善コンセプトを作成しています。
「エネルギー価格が上昇するたびに、エネルギー効率の向上は現実の問題との関連が深くなります」とJörg Niermannは強調します。NORD DRIVESYSTEMSは、責任ある同族経営企業として、次世代に対する責任と気候変動問題に正面から向き合うため、環境負荷の削減を極めて重要視しています。