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08
'22
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MURATA News
世界初、定格電流20A対応チップフェライトビーズを商品化
チップタイプのノイズ対策部品として世界最大の定格電流を実現.
株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、チップタイプのノイズ対策部品として世界最大※1の定格電流20Aを実現するチップフェライトビーズ「BLE32SNシリーズ」(以下、「本製品」)を商品化し、2022年8月より量産を開始します。1. 当社調べ。2022年8月1日時点。
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)をはじめとする自動車の電動化にともない、DC-DCコンバータやオンボードチャージャ※2といった新たな電気駆動回路が使用されています。これらの回路には大きな電流が流れるため、大電流特性を持つノイズ対策部品が必要とされています。また、産業機器の領域においても高機能化による消費電力の増加により、大電流に対応したノイズ対策部品が求められています。従来は大電流を許容できるチップタイプのノイズ対策部品がなかったため、大型部品や複数の部品の使用により大電流に対応していました。
2. オンボードチャージャ(OBC) : 車載充電器のこと。
そこで当社は、独自の内部電極や材料・構造設計の最適化により、チップタイプのノイズ対策部品として世界で初めて定格電流値20Aに対応する本製品を開発し、商品化しました。本製品は3225サイズ(3.2×2.5×2.0mm)と小型ながら大電流に対応できるため、実装スペースと部品使用員数の削減によりシステム全体の小型・軽量化を実現します。
当社は今後も市場のニーズに対応したノイズ対策部品の開発に取り組み、自動車の電動化と産業機器の高機能化に貢献していきます。
主な特長
大電流への対応
チップタイプのノイズ対策部品として世界で初めて定格電流20Aに対応。大電流を扱う電力変換回路や電源回路のノイズ対策を実現。
低直流抵抗
直流抵抗値が低いため、発熱を抑制し、消費電力の削減が可能。
安定したノイズ抑制効果
大電流が流れている状態でも、ノイズ抑制効果を安定的に維持することが可能。
主な仕様
主な用途
車載用途 : 電気自動車やハイブリッド車に搭載するオンボードチャージャ、バッテリマネジメントシステム※3、パワーコントロールユニット※4などの電源回路
産業用途 : 工場や産業プラントで利用する産業機器などの電源回路
3. バッテリマネジメントシステム(BMS) : バッテリ管理システムのこと。
4. パワーコントロールユニット(PCU) : 駆動用モータや電装品を動かす電力に適切な電圧に変換して安定供給する装置のこと。
製品サイト
製品詳細は「BLE32SNシリーズ」をご覧ください。
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