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Yokogawa News
OpreX Field Instruments のラインアップとして「渦流量計 VY シリーズ」を発売
横河電機株式会社 は、OpreXTM Field Instruments のラインアップとして日本防爆と機能安全 SIL2 に対応した渦流量計 の新シリーズ「渦流量計 VY シリーズ」を 8 月 31 日に国内で発売しますのでお知らせし ます。
渦流量計 VY シリーズ別売りの専用ソフトウエアを利用することにより、リモートメンテナンス機能が利 用でき、機器の状況に応じて効率的かつ計画的なメンテナンスを行う状態基準保全 (Condition Based Maintenance:CBM)が可能になります。
開発の背景 渦流量計は他の方式の流量計に比べて、幅広い種類の流体を測定でき、また流体の流量 だけでなく、温度や圧力の測定も可能です。当社は 1969 年に世界で初めて渦流量計を開 発し、1979 年に汎用流量計として YEWFLO シリーズを製品化して、これまで全世界に おいてシリーズ累計 50 万台以上を販売してきました。今回発売する VY シリーズは、機器の状態に応じて効率的かつ計画的な保全活動を 行うことで、膨大な数の機器が稼働しているプラントにおけるデジタルトランスフォーメ ーション(DX)のニーズに対応するために開発されました。
新製品の特長
1.渦流量計単体で各種演算が可能
圧力計などの外部機器の測定値と、内蔵温度計とを組み合わせることで、外部演算 器を用いず、渦流量計単体で正確な温圧補正演算※1 やエネルギー演算※2 が行えます。
2. DX による自己診断の強化と状態基準保全を実現
VY シリーズでは内部信号のデジタル化を さらに進め、渦発生体やセンサ素子を含む機 器全体について健全性の自己診断機能を実現 しました。これにより信頼性が向上し、安全 計装の対象となる流量測定部分にご使用いた だけます(機能安全 SIL2 に対応)。 さらに、センサの健全性をパラメータ化し履 歴管理することで、センサの能力が低下するま での見込み時間を提示します。
FSA130 の健全性診断結果画面
健全性確認ツールである専用ソフトウエア FSA130(別売り)および機器調整・定・管理ソフトウエア FieldMate(別売り)を使うことで、現場に行かずに計器室や遠隔地のパソコンから、機器 の健全性をいつでも簡単に確認できます。強化した自己診断とリモートメンテナンス機能 により、従来シリーズよりさらにメンテナンスが容易に り、渦流量計の効率的かつ計画 的な状態基準保全が可能になります。
3. 実績ある独自構造を継承
検出構造や面間寸法※3 はこれまでの YEWFLO シリーズとの互換性があるため、従来機 種をお使いのお客様は配管工事や追加調整をすることなく機器単体の交換が可能です。口 径は 15 mm から 400 mm に対応しています。渦発生体には、当社独自の流量センサ 2 つ と温度センサ 1 つ※4 を内蔵した強固な一体構造を採用しています。この一体構造は部分 的な着脱が可能で、メンテナンスが必要となった場合は、渦発生体の部分的な清掃・ 交換が可能です。また、2 つの流量センサを備えた当社独自の構造とデジタル信号処理技 術 SSP(Spectral Signal Processing)により、 不要な配管振動を除去し、安定した渦信号を捉 えます。この構造により渦流量計の面間寸法は 業界最小クラスとなり、必要な上流直管長を短 縮できます。
デジタル信号処理技術 SSP イメージ
デジタル信号処理技術 SSP イメージ 新シリーズの発売にあたり、横河電機 執行役員 横河プロダクト本部長 長谷川 健司は 次のように述べています。「VY シリーズは、渦流量計ビジネスにおける長い歴史で培って きた実績を継承しつつ、最新のデジタル技術を採用することで、状態基準保全を可能にす るなど信頼性と使いやすさを向上させています。近年、エネルギー消費の効率化は生産現 場の重要なテーマの一つとなっています。蒸気や温冷水、圧縮空気などの流量を正確に安 定して測定できる VY シリーズによって、お客様を支援するとともに、持続可能な生産に 貢献していきます」。
1. 蒸気や気体の流量を測定する場合、温度や圧力により密度が変化し、測定誤差が生じます。 同時に測定した温度と圧力を用いて補正演算することで正しい流量を算出します。
2. 空調、地域冷暖房システムに必要な瞬時流量、積算流量、瞬時熱量、積算熱量および温度(往・ 復)、温度差等を表示します。
3. 渦流量計を配管に取り付けるために必要な端面から端面までの長さ。
4. 温度計内蔵付仕様を選択した場合。
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