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Anritsu News

MT8870A/MT8872AでC-V2X向け測定機能を強化

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、C-V2X[※1]の測定機能を強化するために、ユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A/MT8872A用のソフトウェアオプション「LTE-V2X PSCCH送信測定 MX887068A-001」の販売を開始しました。

MT8870A/MT8872AでC-V2X向け測定機能を強化

ユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A/MT8872Aは、従来、各種無線通信機器、モジュールの量産用に最適な測定機能を提供してまいりました。今回販売を開始したMX887068A-001は、MT8870A/MT8872Aのソフトウェア「LTE-V2X送信測定 MX887068A」に追加することで、LTE-V2X(PC5)[※2]のデータ送信用チャネルであるPSSCH[※3]だけでなく、制御チャネルであるPSCCH[※4]のRF測定にも対応し、LTE-V2X (PC5)デバイスの製造に加えて、開発段階におけるRF試験項目の評価を行うことも可能になりました。

アンリツは、今回のソフトウェアオプション販売により、V2Xデバイスの実運用評価前に行われるラボ内のテストや、開発・製造工程における効率的なテスト環境の構築にさらに貢献いたします。

開発の背景
LTE-V2X(PC5)は5G V2N(Vehicle to Network)やGNSS[※5]などの無線アクセス技術と連携し、通信を用いた協調型自動運転での活用が見込まれています。また、日本、欧州、中国ではNCAP[※6]への導入が検討されており、安全性能の観点からその重要性が高まっています。V2Xの通信技術には、ITS[※7]などで従来からDSRC[※8]が採用されていましたが、近年では携帯電話用の無線通信回線を活用し通信距離に強みを持つC-V2Xの導入が新たに検討されています。自動車業界では、これらの通信方式を用いたAD/ADAS[※9]の実現に向け、開発から製造までをサポートする測定ソリューションのニーズが高まっていました。

そこでアンリツは、V2Xデバイス(車載器・モジュールなど)の実運用評価の前に実施されるラボ内のテストや、開発・製造工程における効率的なテスト環境の構築に貢献するため、ワイヤレステストセット MT8870A/MT8872AのC-V2X測定機能を強化いたしました。

アンリツは自動車業界が目指す自動運転とその先にある「安全安心」な社会の実現に向け、ワイヤレスコネクティビティ、ITS、AD/ADAS、インフォテインメント等の分野で、今後も様々な自動車テストソリューションを提供してまいります。

製品概要
ユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A/MT8872Aは、各種無線通信機器、モジュールの量産用測定器です。

上限7.3 GHzのシームレスな周波数バンドと200 MHz帯域幅を有し、本体シャーシに最大4つの高性能テストユニットを搭載可能です。

それぞれのユニットで完全に独立した並列測定を実現しており、複数の無線通信機器、モジュールを同時かつ業界最高水準の速度で評価可能です。

また、モバイルデバイスでは4G、5G、Wi-Fi、Bluetoothの実装が一般的になりますが、MT8870A/MT8872Aは1台でこれらの無線通信方式を連続して試験することができ、開発・製造コストの削減が可能です。

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