オンセミ、ブラシレスDCモータコントローラの新製品ecoSpinファミリを発表、ブラシレスDCモータ制御を再定義

内蔵ゲートドライバとマイクロ・コントローラ・エンジンを備えたecoSpin BLDCモータ制御ソリューションが、最大600Vまで信頼性の高いスケーラブルな動作を実現。

インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ は、ブラシレスDC (BLDC)モータコントローラの新製品ecoSpin™ファミリを発表しました。制御機能とドライバ機能を1つのシステムインパッケージ(SiP)ソリューションに統合することにより、HVAC、冷凍、ロボットなどのアプリケーションで、高電圧モータ制御システムの開発が簡素化されます。

ecoSpinファミリで最初に発表された製品は、最大600Vの信頼性の高い高電圧動作向けに設計された、3相ブラシレスDC（BLDC）モータコントローラECS640Aです。小型のECS640Aは、高信頼ゲートドライバ、Arm^® Cortex-M0+マイクロコントローラ、3個のセンスアンプ、3個のブート・ストラップ・ダイオードを搭載し、センサ付またはセンサレスモータ制御アーキテクチャのいずれかをサポートします。

オンセミで、産業ソリューション部門担当バイスプレジデントを務めるミシェル・ドゥ・メイ（Michel De Mey）は、次のように述べています。「高度に統合されたソリューションにより、アプリケーションの設計サイクルが不要になり、BLDCモータの電力レベル要件拡張時に容易にソリューションを再利用でき、市場投入までの時間が短縮されます。大型で複雑なデバイスの多くを置き換えることで、信頼性が向上すると同時に、ディスクリート実装と比較してプリント基板の配線領域が約20％縮小されるため、全体的にコンパクトなソリューションを実現できます」

1個のICパッケージ（10×13 mm）に統合して、電力ステージの配置を最適化し、ノイズを低減することによって、BLDCモータ制御の性能が再定義されます。これにより、ディスクリートのパワーデバイスを変更して、ソフトウェアを更新するだけで、他のプラットフォームでの迅速な再利用が可能になります。BOMの削減により、多種類のディスクリートデバイスを所有することに起因する調達の課題が軽減されます。

性能を最適化するために、ECS640Aは台形制御やベクトル制御などの従来のモータ制御技法をサポートしています。Cortex M0プラットフォームでは、高度な整流アルゴリズムを利用でき、これらの技術により、広い速度範囲にわたってモータの磁束とトルクの制御が改善され、電力効率が3～5%向上します。

ECS640Aを使用することで、コンパクトなシステム設計と使いやすいツールにより設計プロセスの時間が短縮されるため、BLDCモータ制御が格段に使いやすくなります。ECS640Aは現在、オンセミのセールスサポートおよび正規販売代理店から入手可能です。

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