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Hitachi Construction Machinery News

日立建機、ファースト・クォンタムと提携

2023年度末までにカンサンシ銅・金鉱山(ザンビア)でエンジンレス・フル電動ダンプトラックの実証試験を開始。

日立建機、ファースト・クォンタムと提携

日立建機株式会社とFirst Quantum Minerals Ltd.は、このたび、同社のザンビア共和国(以下、ザンビア)にある主力鉱山におけるゼロ・エミッション・パートナーシップに関する基本合意書(LOI)を締結しました。

日立建機は、2025年の操業開始を予定しているS3拡張プロジェクト含むファースト・クォンタム社のカンサンシ銅・金鉱山(ザンビア)における実証試験のため、ABB Ltd.のバッテリーシステムおよび関連装置を搭載した、エンジンレス・フル電動リジッドダンプトラック(以下、フル電動ダンプトラック)の試験機を、2023年度末までに供給する予定です。

今回の提携は、両社にとって重要なマイルストーンとなります。日立建機は、技術ロードマップの一環として、ゼロエミッション製品の検証を加速し、ファースト・クォンタム社は、同社最大級の鉱山でこのバッテリー技術を適用することで、操業中の温室効果ガス排出量の削減と、長期的で持続可能な目標に向けて前進します。

日立建機とファースト・クォンタム社は、長年にわたる協力関係にあり、今回の基本合意書や実証試験を通じて、その関係はさらに強化されます。カンサンシ鉱山は、既存のトロリーアシストシステムがあり、フル電動ダンプトラックの開発と合致しているため、実証試験に最適な環境です。ファースト・クォンタム社は現在、カンサンシ銅・金鉱山で日立建機の現在のトロリー受電式ダンプトラック41台(39台のEH3500ACII 、2台のEH3500AC-3)を運行しており、フル電動ダンプトラックに必要な多くの設備がすでに整備されています。

日立建機がABB社と共同開発しているフル電動ダンプトラックは、車載の蓄電装置とトロリーシステムで走行します。稼働に必要な電力をパンタグラフで架線から取り込むと同時に、バッテリーへも充電します。また、下り坂を走行中はブレーキの回生エネルギーでバッテリーに充電します。

ファースト・クォンタム社は、さらに、ダンプトラックEH4000AC-3を40台、電動式超大型油圧ショベルEX5600-7Eを6台新たに発注し、カンサンシのS3拡張プロジェクトのために、2023年から導入する予定です。同社の事業全体で温室効果ガス排出量を削減する長期的な取り組みを実証していきます。

日立建機とファースト・クォンタム社は、このフル電動ダンプトラックの実証試験を通して継続的に協力し、エネルギー転換と温室効果ガス排出量の低減に寄与する鉱山機械を普及させるため、技術、インフラ、安全面の検証を行い、鉱山現場での展開やプロセスの最適化に貢献してきます。

また、両社が支援するエンジン修理設備を計画しています。このパートナーシップは、地元の雇用創出と人財育成の機会を増やし、ザンビアに社会的・経済的利益をもたらすことが期待されています。

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