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ルネサス、新しいIoTプラットフォーム「クイックコネクトスタジオ」を開発

センサ+マイコン+通信など、クイックコネクトIoT用のソフトウェアを自動的にビルド&コンパイル。

ルネサス、新しいIoTプラットフォーム「クイックコネクトスタジオ」を開発

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、このたび、クラウド上で開発したソフトウェアをハードウェアに展開するIoTプラットフォーム「クイックコネクトスタジオ」を開発、本日より提供を開始しました。クラウド上のマイコンボードに、センサや通信ボードなど機能ブロックをグラフィカルに接続するだけで、ソフトウェアを生成、コンパイルし、すぐにハードウェアで動作検証することが可能です。これにより、ルネサスのデバイスやツール、開発ワークフローに関する知識が無くても、プロトタイプを迅速に設計・検証し、製品開発までの期間を短縮します。本クイックコネクトスタジオは、第一弾としてRAマイコンと各種センサやコネクティビティ機能から提供を開始し、順次対応デバイスを増やす予定です。

ユーザの製品開発サイクルは煩雑で、製品を市場にリリースするまで、開発製品の要件定義、搭載するデバイスの情報収集、ハードウェアのレイアウト、ソフトウェアの開発、そしてテストに至るまでの工程を何度も繰り返し行います。このプロセスは通常、順を追って実施され、各ステップはかなりの時間を要します。多くの場合、ソフトウェア開発の段階が最もエンジニアリング労力を必要とするため、結果的に最大のボトルネックとなります。

クイックコネクトスタジオを使用すれば、ユーザはハードウェアとソフトウェアの開発を同時に実行できます。これはIoT業界にとって革新的変化であり、ユーザは製品アイデアを素早く具現化し、テストすることが可能になるため、開発期間の短縮が可能です。ハードウェアも、実際に基板を組まずに設計および動作を検証できるため、作業時間を大幅に節約し、リスクを低減することができます。

クイックコネクトスタジオのベースとなっているクイックコネクトIoTは、PMOD™、Arduino、MIKROEなどの標準インタフェースを備えたハードウェアのプラットフォームです。エンジニアは、標準コネクタを使用して、マイコン、MPU(マイクロプロセッサユニット)、センサ、コネクティビティ用のボードをシームレスに組み合わせることができます。将来的には、ルネサスだけではなく、大手クラウドプロバイダ、サービスインテグレータ、オープンソースコミュニティのリーダなど、さまざまなパートナ向けにも拡張・展開される予定です。

ルネサスは、クイックコネクトスタジオのデモを、3月14日から16日までドイツのニュルンベルクで開催されるembedded world 2023のホール1、スタンド234のルネサスのブースに出展します。会場では、わずか数分で完全なシステムプロトタイプを構築できる様子をご覧いただけます。

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