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MURATA News
Wi-Fi 6E (6GHz帯) 対応 IoT機器向け小型 Wi-Fi/Bluetooth コンボモジュールを商品化
株式会社村田製作所は、Infineon社製IC「CYW55573」をベースとしたWi-Fi 6E対応の小型Wi-FiTM/Bluetooth® コンボモジュール「Type 2EA」を開発しました。2023年7月より量産を開始します。
近年のIoT市場におけるアプリケーションの拡大にともない、一般家庭においても数多くのWi-Fi対応機器が使われるようになりました。これにより、従来からWi-Fi(無線LAN)で使われている2.4GHz帯、5GHz帯の混雑による繋がりにくさが問題となっていたため、6GHz帯でもWi-Fiが利用できるようになりました。6GHz帯でWi-Fiを利用する場合はWi-Fi 6Eという通信方式を使用します。Wi-Fiでは、現時点でWi-Fi 6E 対応製品のみに6GHz帯が解放されているため、より高効率・高速な通信が可能になると期待されています。
そこで当社は、独自の無線設計技術・省スペース実装技術・製品加工技術により、小型・高性能かつノイズに強いシールド構造を実現し、Wi-Fi 6E対応の小型Wi-Fi/Bluetooth コンボモジュールを開発しました。小型化を実現したことにより、さまざまな機器への搭載が容易になり、さらには部資材使用量の削減にも貢献します。また、当製品は接続する端末のバッテリーを節約するTarget Wake Time(TWT)により、機器の消費電力の削減も実現します。
当社は、今後も市場ニーズに応え、小型で高性能な無線モジュールを開発することで、人々の生活環境や労働環境の改善、余暇活動の充実に貢献します。
特長
- Wi-Fi 6E Tri Band(2.4GHz,5GHz,6GHz)対応
- 2x2 MIMO※対応のWi-Fi 6Eにより高速低遅延通信を実現
- Bluetooth LE Audioに対応
- 日本、カナダの電波法認証を取得済み、米国の電波法認証取得を準備中
- 薄膜電波シールドを搭載
- 小型表面実装対応
- RoHS対応
※MIMO:Multiple-Input and Multiple-Outputの略であり、複数の送受アンテナを用いて通信速度の向上を実現する技術。LTE、無線LANに導入されている。