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ABB News
ABB、Edge-to-CloudプラットフォームのイノベータPratexo社に投資
ABBとPratexo社は、分散型電力網のセキュリティ、自律性、レジリエンスを向上させるエッジコンピューティングソリューションを共同開発。
ABBは、 edge-to-cloud アクセラレーションプラットフォーム企業であるPratexo社との戦略的パートナーシップに出資します。このパートナーシップでは、ABBのベンチャーキャピタル部門であるABBテクノロジーベンチャーズ(ATV)を通じて、Pratexo社に少数株主として出資します。投資の詳細は明らかにされていません。
Pratexo社の技術プラットフォームは、エッジでの計算能力を必要とするIoTや人工知能の取組みをサポートします。同社の技術は、IoTセンサから生成される膨大な量のデータを処理し、クラウドではなく、デバイスのある場所でリアルタイムに高度な分析を実行できるシステムの迅速なセットアップを可能にするものです。
ABBのエレクトリフィケーションサービスは、Pratexo社の業界をリードするローコード開発環境Pratexo Studioを活用して、edge-to-cloudデジタルソリューション設計を加速し、お客さまに革命をもたらすことで、将来の運用に向けたより良い意思決定を可能にします。
Pratexo社との協業により、ABBのお客さまは、クラウドデータ転送量の削減、データプライバシーとセキュリティの向上、インターネットに接続されていない状態でも実行可能という付加的な利点を備えた、リアルタイムの洞察を提供するエッジベースのネットワークとソリューションアーキテクチャの導入を支援を受けることが可能になります。
その一例として、配電事業者が電気システムをリアルタイムで管理、監視、評価し、機械の故障の原因となり得るものを特定し、最もローカルなレベルで最適化することで、電力の可用性や消費量の変化を特定し、それに対応するなど、急速に変化する状況に適応できるようにする、カスタマイズされた分散型ソフトウェアソリューションが挙げられます。
Pratexo社は、ABBのイノベーション成長ハブであるSynerLeapのメンバーであり、ABB エレクトリフィケーション 2022 Startup Challengeの3社の受賞企業の1社です。これは、世界の安全でスマートかつ持続可能な電化への移行をサポートする先駆的なコンセプトを開発するイノベータを対象とした世界的なコンテストです。
このパートナーシップは、ABBにとって2023年6番目のベンチャーキャピタル投資であり、脱炭素化を支援するソリューションを開発するイノベーションパートナーのエコシステムを拡大する一助となります。2009年の設立以来、ABBのベンチャーキャピタル部門ATVは、エレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに沿った新興企業に約3億ドルを投資してきました。
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