ABBの革新的な超高速半導体遮断器をCEATEC 2023で国内初公開

ABBの革新的な超高速半導体遮断器 SACE Infinitus

ABBは、SACE Infinitus(サチェ・インフィニタス)超高速半導体遮断器を10月17日(火)〜20日(金)に幕張メッセで開催されるCEATEC 2023で国内初公開します。SACE Infinitusは、IEC60947-2に準拠した世界初の超高速半導体遮断器であり、次世代の持続可能な配電システムの導入に向けた重要な技術です。

SACE Infinitusにより、新しい再生可能マイクログリッドや一般産業アプリケーションにおいて直流システムを活用できるようになり、エネルギー効率が最大10%向上します。直流配電システムは、交流から直流への変換が不要となり、電力損失を削減することでエネルギー効率を向上さるとともに、産業用ロボットやモータからの回生エネルギーの利用を可能にします。

10月19日(木)14:00からコンベンションホールBで、エネルギー転換における直流の役割と、SACE Infinitusがもたらす革命について講演。

SACE Infinitusは、最適化された低損失な半導体技術を採用した世界初のIEC 60947-2に準拠した遮断器であり、直流システムの保護と制御を実現するオールインワンデバイスです。この遮断器は、新たな直流配電を可能にする超高速保護を提供し、安全、スマートかつ持続可能なエネルギーシステムを実現します。

ABBのSACE Infinitusは、パワーエレクトロニクスを使用して、短絡故障時に瞬時に遮断します。その速度は、従来の機械式遮断器に比べて100倍以上高速です。

ABB株式会社エレクトリフィケーション事業本部のスマートビルディング・スマートパワー事業部長である青板由人は、次のように述べています。「ABBの先駆的な技術は、エネルギー転換において重要な役割を果たすように設計されています。再生可能エネルギー、蓄電、スマートグリッドは、将来の電力システムを持続可能なものにするために不可欠です。SACE Infinitusは、交流システムの電力損失と制限からの移行を可能にすると同時に、直流システムに必要な究極の電力保護を提供し、高い安全性と回復力および電力損失の削減をもたらします」

SACE Infinitusは、一般産業、商業ビル、船舶、電気自動車の充電などの直流配電アプリケーションに使用でき、再生可能エネルギーや蓄電システムを活用することで省エネや二酸化炭素排出量削減を実現します。

ABBのブースでは、追加の防護具なしで電圧下のバスバーに電源を切ったデバイスを安全に活線挿抜できる世界初のプラグイン配電システムである革新的なSMISSLINE TPの実機も展示します。また、コンテナデータセンタに導入されたエネルギーマネジメントシステムABB Ability™ Energy Managerによるライブデータを展示し、ABBのデジタル技術の進化がいかにお客さまのエネルギーのデジタル化を支援し、効率化および持続可能性向上を促進するかを紹介します。