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Analog Devices News
ハネウェルとアナログ・デバイセズ、ビルディング・オートメーションを皮切りに変革型イノベーションの促進のために提携
デジタル・コネクティビティ技術をビル管理システムに導入し、コスト、廃棄設備、およびダウンタイムの削減に貢献。
ハネウェル とアナログ・デバイセズ において、既存の配線を変更することなく、デジタル・コネクティビティ技術にアップグレードすることによる商用ビル管理のデジタル化を進め、コスト、廃棄物、およびダウンタイムの削減に役立てるための基本合意書を締結したと発表しました。今回の戦略的提携によって、この新しい技術が初めてビル管理システムに導入されます。
米国の商用ビルの多くは旧式で非効率的であり、米国エネルギー情報局(EIA)によれば、それらの大半は2000年以前に建てられています。加えて、利用者は増大し続けるデータの伝送をネットワーク技術に依存しているため、クラウド・ストレージと処理速度に対する要求が急増しています。ビル管理システムのデジタル化によって、管理者はリアルタイムの意思決定を通してエネルギー消費量の低減が可能になると共に、多大なコストや改築なしでビルのネットワーク性能とセキュリティを最新のIPネットワークにアップグレードできます。
インダストリアルおよびマルチマーケット事業部門担当シニアバイスプレジデント兼アナログ・デバイセズEMEA地域プレジデントであるMartin Cotter(マーティン・コッター)は、次のように述べています。「ADIとハネウェルは10年以上にわたってイノベーションの次の波を促進するために協業してきました。この両社の共同作業の次のフェーズとして、これらのADIの技術がファクトリー・オートメーションを超えてハネウェルのビル管理システムに導入され、顧客がビルのエネルギー消費量を削減するために役立ち、資金の節約、レジリエンスの向上、排出物削減目標の達成を実現できることを嬉しく思います」。
ハネウェルの最高技術責任者であるSuresh Venkatarayalu氏は次のように述べています。「ハネウェルは、今日の最大の課題に取り組むビルの所有者を支援するために、ビル管理システムの改革を進めています。今回のADIとの協業によって、ビルの所有者は多額の先行投資なしに、労力および環境への影響をより低く抑えながら、配線のアップグレードと強化を行うことが可能になります」。
ハネウェルは、ADIのシングルペア・イーサネット(T1L)およびソフトウェア設定可能入出力(SWIO)ソリューションを同社のビル管理システムに採用する予定です。ADIのシングルペア・イーサネットは、ビルの既存の配線を再利用して長距離イーサネット接続を実現できるため、導入の時間とコストの低減、および廃棄設備の削減につながります。シングルペア・イーサネットは、ビル管理システムの既存のイーサネット接続を補完し、エッジからクラウドへの強化されたコネクティビティを提供して、データの孤立を排除し資産の有効利用の向上に寄与します。
また、ADIの技術によって、ハネウェルは単一のバージョンでさまざまなニーズに対応できる製品の構築が可能になり、製品の複雑さが低減し、ビルの改築時や要件の変化に対して、より高い将来性が保証された制御と自動化が実現します。これは製品導入の迅速化に役立ち、在庫の必要性が減少し、より容易かつ低コストでの変更が可能になります。
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