IMDT、高性能なルネサスRZ/V2H SOCを搭載した新しいSOMとSBCを発表 ビジョンAIとリアルタイム制御を備えたロボットアプリケーション
V2HベースのSOM(システムオンモジュール)とSBC(シングルボードコンピュータ)は、Quad Cortex-A55®(1.8GHz)CPUと統合AIアクセラレータDRP-AI3を搭載し、さまざまなAI駆動型ビジョン・アプリケーション向けに最適化されています。
Renesas RZ/V2H, IMDT SBC
最先端のビジョンおよびAI搭載製品およびシステムを提供する世界有数のプロバイダーであるIMDTは本日、新しいルネサスRZ/V2Hマイクロプロセッサをベースに、電力効率が高く、費用対効果が高く、すぐに使用できるシステムオンモジュール(SOM)およびシングルボードコンピュータ(SBC)ソリューションの新しいラインを発表しました
IMDTルネサスのV2Hベースの製品ファミリは、ロボット、IoT、産業用アプリケーション向けに高度な機能と高性能を提供します。Armベースの強力なCPUとルネサス独自のAIアクセラレータを搭載し、広帯域通信、機械学習、高精細画像処理など、さまざまな用途をサポートします
RZ/V2Hプロセッサは、ルネサス独自のAIアクセラレータであるDRP(Dynamically Reconfigurable Processor)-AI3を搭載し、10TOPS/Wの電力効率を誇り、さらに、最大動作周波数1.8GHzのArm® Cortex-A55® CPUコアを4つ統合し、Linuxアプリケーション処理用に調整されています。高性能なリアルタイム処理のために、800MHzで動作する2つのCortex-R8コアと、サブコアとして機能する1つのCortex-M33コアが含まれています。 これらのコアを1つのチップに統合することで、このデバイスはビジョンAIとリアルタイム制御タスクの両方を効果的に管理し、要求の厳しいロボティクスアプリケーションに最適です。
"IMDTの使命は、最先端のビジョンとAIを活用した製品とシステムの開発を簡素化し、加速することです"と、IMDTのCEOであるアヴィシモンさんは述べています。"RZ/V2Hは、AI機能とマルチセンサーサポートにより、ロボティクス、自律型マシン、産業用など、さまざまな市場における新世代製品のマルチセンサーとAI要件の複雑さに対応する次世代製品に対応しています。"
IMDT V2HベースのSOMは、4 x 4レーンのMIPI CSI-2接続をサポートし、最大四台のカメラを接続できます。さらに、フルモジュールは、オンボードWi-Fi / ブルートゥース、さまざまなメモリおよびストレージ容量、PHY構成などのカスタマイズ可能なオプションを提供し、ユーザーは特定のニーズに合わせてシステムを調整できます。
IMDT V2H SBCキャリアボードは、IMDT V2H SOMをコンパクトで高性能なミニコンピュータに変えます。わずか125 x 80 x 20 mmのこの完全にカスタマイズ可能なスモールフォームファクタSBCは、費用対効果の高いシステム設計を特徴としており、ロボット工学、ドローン、スマートシティプロジェクトのさまざまなアプリケーションに最適です。V2H SBCは、包括的なオンボード接続とともに、特定の顧客ニーズに合わせてパーソナライズおよび調整された多数のアセンブリオプションを提供します。これにより、開発者は最小限のスペースしか占有しないエネルギー効率の高いソリューションを得ることができます。
V2H製品ファミリとその評価キットは、現在予約注文を受け付けています。価格はSOMが149ドル、SBCが299ドル、EVKが749ドルから。
主な機能:
- クアッドコア A55 + デュアルコーテックス R8 + コーテックス M33
- マルチカメラ接続、最大4X4レーンMIPI CSI
- AIアクセラレーター内蔵
- 4Kエンコーダ/デコーダ
- アクセルエンジン
- 各種通信/ストレージ/ネットワークインタフェース
- オンチップSRAM
- オーディオ
- アナログ/デジタルコンバータ(ADC)
- セキュリティ
- 内部温度センサー
