www.engineering-japan.com
11
'24
Written on Modified on
Ambiq News
アンビックとPUFsecurity、高エネルギー効率でセキュリティを強化したPUFベースのRoot of Trustを搭載のSoCで提携
バッテリー駆動のIoTエンドポイントデバイス向けに、エネルギー効率を数倍に高める超低消費電力の半導体ソリューションを提供する、業界リーダーのアンビックは。
PUFベースのセキュリティIPソリューションのイノベーションに特化した、eMemoryの子会社であるPUFsecurityと、PUFsecurityのPUFベースのRoot of Trust(RoT)IPであるPUFrtを搭載したアンビックの最新Apollo510についての協業を発表しました。次世代Apollo SoCのApollo510は、ベクトルアクセラレーションと比類のない電力効率およびセキュリティを組み合わせて、専用のNPU無しでほとんどのAI推論をデバイス上で実現します。
アンビックのSPOT®(subthreshold power optimization technology)プラットフォーム上に構築されたApollo510 SoCは、エンドポイントデバイス上の高度なAIアプリケーションに優れたエネルギー消費と演算性能を提供します。PUFrtのPUF、アンチヒューズOTP、TRNG、コントローラの統合アーキテクチャを活用して、Apollo510のセキュリティと低消費電力動作に不可欠なブートおよびランタイムチップ構成の堅牢性と整合性を強化しています。
Apollo510 は、TrustZoneテクノロジーと連携して、チップごとにPUFrtのユニークIDを利用してセキュアブートを認証し、アプリケーションIPを保護し、基本的なハードウェアRoTと、改ざん防止対策を備えた安全なワンタイムプログラマブルキーストレージを提供することで、より高度なセキュリティをデバイス上で実現します。
アンビックのアーキテクチャおよびプロダクトプランニング担当バイスプレジデントであるダン・サーマック(Dan Cermak)は次のように述べています。「PUFsecurityのPUFrtテクノロジーは、アンビックが製品とセキュリティ ソリューション全体の整合性をさらに強化するのに役立っています。スマートホーム、産業用IoT、デジタルヘルス、スマートビルや都市におけるAIアプリケーションの急速な導入に伴い、この統合は、信頼できる実行環境で製品をより迅速に拡張したいと考えているアンビックの顧客に最適です」
PUFsecurityの会長兼プレジデントであるチャールズ・シュー(Charles Hsu)博士は次のように述べています。「現在、人々はさまざまなウェアラブルデバイスを使用しており、個人データを保護するための堅牢なセキュリティ対策が必要とされています。モノのインターネット(IoT)アプリケーションの増加により、ウェアラブルデバイスの需要がさらに高まるでしょう。アンビックとの提携により、省電力で安全なインテリジェントデバイスに貢献する革新的なソリューションがもたらされました。強力かつ継続的な協力関係を通じて、効率的な電力消費と高速応答時間を市場に提供するPUFベースのソリューションで、チップレベルの安全性を強化できると信じています」
Apollo510 SoCは、現在特定顧客向けにサンプル出荷を開始しており、今年の第4 四半期に一般向け販売を予定しています。 Apollo 510 SoCの詳細については、2024年4月9日~11日に開催されるEmbedded Worldのアンビックのブース(ブースNO. 301、ホール 3)でもご紹介予定です。PUFsecurityのブース(ブースNO. 262、ホール4) ではPUFベースのセキュリティソリューションをご紹介予定です。
www.ambiq.com