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Teledyne Flir OEM
Teledyne FLIRが無人システムのインテグレータに向けて、次世代の赤外線/可視光デュアル・カメラHadron 640シリーズを拡充
SWaP最適化設計のHadron 640最新モデルなら熱感度が向上するとともに、迅速な統合も可能になります
カリフォルニア州ゴレタ/フランス・パリ — Teledyne Technologies Incorporatedの一部門であるTeledyne FLIRは本日、放射温度測定にも対応した次世代の高性能なHadron 640赤外線/可視光デュアル・カメラジュールを発売しました。ITAR規制対象外のHadron 640+と放射温度測定対応モデルHadron 640R+は業界トップの熱感度を実現しています。無人航空機システム(UAS)や無人地上車両(UGV)、ロボット・プラットフォームはもとより、Teledyne FLIR Prism™ソフトウェアを活用した新たなAIアプリケーションにも統合できるよう、すべてのモデルでサイズ・重量・消費電力(SWaP)最適化を施しています。
Teledyne FLIRの製品マネージメント担当副社長Michael Waltersは次のように説明しています。「Hadron 640シリーズにより、SWaPや性能、稼働時間、バッテリ寿命が重要なカギを握る小型無人システムに対して、インテグレータの皆様がAI対応の高性能デュアル・カメラモジュールを組み込んで運用いただける可能性が広がります。Teledyne FLIRの新しいPrism AI検出・追跡・分類モデルに加えて、超解像や画像乱れの緩和、コントラスト強調などの機能を提供するPrism ISPライブラリを使えば、Hadron 640を使ったAIベースの効果的なアプリケーションも実現可能です」。
この新しいHadron 640モジュールには、業界をリードする20 mK以上の熱感度を持つ解像度640×512のBoson+長波長赤外線(LWIR)カメラモジュールを採用しています。全暗やグレアの状況でも、また煙や濃霧を通しても撮影でき、昼夜を問わず運用可能な状況把握機能が実現します。さらにHadron 640R+では、画像の各ピクセルの温度測定値を取得できます。また、Hadron 640シリーズは64MP可視光カメラも備えているため、1つのカメラモジュールで熱画像と可視画像の両方を撮影できるようになります。
インテグレータであるRed Cat社CTOのGeorge Matus氏は次のように話しています。「Teledyne FLIRとの継続的な協力によって、当社のTealドローンに素早く搭載して性能を刷新することができました。市場投入までの時間が短くなったうえ、作戦を成功に導けるような最高の技術をドローンに装備することが可能になりました。Hadron 640シリーズは一段と向上した熱感度を備えるとともに、HD可視光カメラも装備しているためコンパクトなユニットとして優れた性能を発揮し、NATO同盟国のほか、米国陸軍の短距離偵察に関するTranche 2認定プログラムにも対応できます」。
インテグレータやOEM製品開発者による開発コストと製品化までの時間を削減するため、Hadron 640シリーズという完全なシステムを当社1社からお届けします。NVIDIA社やQualcomm社などの市場をリードするプロセッサ用ドライバに加えて、Teledyne FLIRの専門サポート部門による業界トップレベルの統合サポート・サービスもご提供しています。
Hadron 640シリーズはすべて、米国商務省による裁定のもと民生および防衛の両用途にお使いいただける製品に分類されています。そのため、世界中のTeledyne FLIRおよび正規販売店から購入いただけます。詳細と購入についてはhttps://www.flir.com/hadron640をご覧ください。
2024年6月17~21日にフランス・パリで開催の展示会EuroSatoryでは、Prism AIを活用したHadron 640R+を実際にご覧いただけます。ぜひ、ホール5A・小間番号#5A-127のブースまでお越しください。
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