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横河電機 軽量かつ低消費電力な電池電極WEB 厚さ計「OpreX Battery Web Gauge ES-5」を開発・発売

横河電機株式会社 は、 OpreX™ Quality Control System のラインアップとして電池電極WEB 厚さ計「OpreX Battery Web Gauge ES-5(バッテリー・ウェブ・ゲージES-5) 」を開発し、2025 年1 月 から販売を開始しますのでお知らせします。

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横河電機 軽量かつ低消費電力な電池電極WEB 厚さ計「OpreX Battery Web Gauge ES-5」を開発・発売

電池電極WEB 厚さ計「OpreX Battery Web Gauge ES-5」

開発の背景
当社は、1962 年に製膜装置用のオンライン厚さ計を発売して以来、生産ラインの最終工 程で紙やフィルムなどシート素材の厚さ、重量、色などの連続測定および制御を行う製品 を提供し、多くの納入実績を有しています。その中でも、リチウムイオン電池などの電池 電極シートの生産現場用に開発された WEBFREX3ES(ウェブフレックス 3ES)は、世界 を代表する大手電池メーカーなどに採用されています。

世界的に電気自動車(EV)化が進む中で、二次電池 の需要が急増しています。電池メ 2 ーカーにとって、電池自体の生産工程において排出される CO2 排出量の削減や、価格競争 の激化により生産性の向上が求められています。

「OpreX Battery Web Gauge ES-5」は、 「WEBFREX3ES」の特長を継承しつつ、こう した電池メーカーの課題解決に貢献する製品として開発されました。

製品の特長
1. 省エネ化の達成
ボックス型構造フレームの採用により、 従来機種に比べ、 総消費電力が2分の1以下、 本体の重量が約4分の1、消費エアー量が 10 分の1以下となり、電池生産やサプライ チェーンのCO2 削減に貢献します。

2. 機能拡張による全体最適化の実現
プラント内の設備やシステムからデータを収集し、最適な情報の一元管理を支援する 「OpreX Collaborative Information Server(統合情報サーバ) 」をシステムのプラット フォームに採用しました。本製品が測定する電極の塗工厚さは、二次電池の性能や品質 を決定づける極めて重要な指標の 1 つであり、安定した塗工厚さの実現には多くの周辺 プロセスが関わっています。このプラットフォームは、こうした周辺プロセスと連携す ることで生産効率を高めるとともに、塗工プロセスの個別最適から生産ラインにおける 全体最適への変革を実現します。

3. 安心で安全な電池品質監視
従来製品と同様に、銅をはじめとする金属粉の落下など、二次電池の発火の原因とな りうるリスクを排除した安全設計を採用しています。 また、当社が 60 年以上積み重ねてきたリアルタイムのシート測定監視ノウハウを結 集し、横幅(1,500 ミリ)を3秒で測定する業界最高レベルのスキャン速度や、幅方向 の測定点が最大1,600 点の高密度な測定、 スリット幅が最小5ミリの分解能を実現させ、さらなる緻密な品質管理を可能にします。

加えて、ボックス型構造フレームを採用し、センサ可動部を防護カバーで覆うととも に、搭載するセンサの構造を見直したことで、放射線管理区域が従来の2分の1以下と なり、操業やメンテナンス時の接触のリスクを減らし安全性を高めています。

横河電機執行役 横河プロダクト本部長 田野口 宏は次のように述べています。「EV 化 の流れを受け、このたび、システムのプラットフォームに統合情報サーバを採用した、電 池電極 WEB 厚さ計を開発しました。これは、独立して運用、管理されているシステム同 士が連携し、より大きなシステムを形成する System of Systems に基づいて開発しており、お客様の生産全体最適を実現するとともに、省エネや、品質、健康、安全、環境(QHSE) の向上に貢献する製品です。当社は、こうしたソリューションを提供することにより、お 客様の収益拡大と ESG 経営の実現に貢献していきます」。

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