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ABB の繊維形状分析装置が、構造材、断熱材、防音材向けの高品質 CNF 成形紙の製造に貢献

国内製紙メーカーであるカミ商事株式会社の機械解繊セルロースナノファイバー紙は、優れた強度と弾力性を備えている

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ABB の繊維形状分析装置が、構造材、断熱材、防音材向けの高品質 CNF 成形紙の製造に貢献
(1/2) ABB L&W ファイバーテスター・プラスは、画像解析を使用して、繊維長、繊維幅、繊維数、ファイン(PおよびS)、シェイプファクター(直進性)、フィブリル周囲長比・面積比、粗度を測定します。 画像:ABB

国内製紙メーカーであるカミ商事株式会社は、ABBの繊維形状分析計「L&W ファイバーテスター・プラス」を導入し、繊維形状の迅速かつ容易な測定と繊維形態の高度な分析を実現しました。カミ商事は、セルロースナノファイバー(CNF)紙の成形ラインでL&Wファイバーテスター・プラスを、繊維形態の評価、適切な叩解条件を見つけるために使用しています。

フィブリル化とは、叩解機で繊維をもみほぐし、繊維を毛羽立たせる工程です。カミ商事のCNF紙の製造方法は、通常の化学解繊によるCNF紙製造よりもはるかにコスト競争力があります。カミ商事は、機械解繊によりCNFを製造し、脱水時間を短縮し、アモルファス化したCNF紙を製造することができる独自の特別なプレス方法を開発しました。その結果、油性環境において化学解繊CNF紙と同等の強度と耐環境性を持つ製品が得られます。

カミ商事のCNF紙は、通常の化学解繊CNF紙では不可能な、良好な弾性変形を有するという利点があります。ユニークな強度特性を持つこの紙は、構造材、断熱材、防音材としての利用が期待されています。

機械繊維CNF紙の製造工程は、その制御が困難であると考えられており、フィブリル化と最適なリファイナリー条件の評価は、目視検査に依存していました。ABBの繊維形状分析計、ABB L&W ファイバーテスターを使用することで、お客さまは、わずか10分間で平均2万本の繊維を観察することができ、フィブリル周囲長比を含む複数の測定値を短時間で得ることができます。これは 光学式顕微鏡では不可能なことです。


ABB の繊維形状分析装置が、構造材、断熱材、防音材向けの高品質 CNF 成形紙の製造に貢献

「カミ商事は、CNF紙の研究開発に必要な繊維条件のクライテリアにL&Wファイバーテスター・プラスを使用しています」と、カミ商事株式会社 開発企画部 部長代理の柏田 祥策氏は述べています。「この装置は、CNFの研究において非常に価値のある測定結果を提供してくれます」

「ABB L&W ファイバーテスター・プラスは、多くの紙パルプ企業が立地する静岡県の富士工業技術支援センター、岐阜県の岐阜県産業技術総合センター、高知県にある紙産業技術センターといった紙質測定を行える主要な公的機関ですでに利用されています。その理由は、複数の重要な繊維形状データを迅速かつ正確に抽出し、高度な研究に役立てることができる能力が実証されているためです」と、ABBプロセスインダストリ事業部長の依田 裕道は述べています。「ABBは、製紙専門メーカーであるカミ商事との協力関係を拡大することに非常に前向きであり、カミ商事は引き続き、最適化された操業条件の恩恵を受け、品質管理、生産性、安定生産の向上につながるものと考えています」

L&W ファイバーテスター・プラス は、JIS P 8226-2に準拠した計測手法で、独自の画像解析技術を用いて繊維長、繊維幅、繊維数、ファイン(PおよびS)、シェイプファクター(直進性)、フィブリル周囲長比・面積比、粗度を測定します。オプション機能を用いることでベッセル、シャイブといった異物測定や、サブミクロンレベルの微細繊維をクリル値として計測することができます。

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