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CMR方式で24TB、SMR方式で28TBを実現

東芝は、データセンター、クラウドサービスプロバイダー、サーバー、ストレージシステム向けに、CMR(従来型磁気記録)技術を採用した最大容量24TB の大容量3.5インチニアラインHDD「MG11シリーズ」を開発しました。

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CMR方式で24TB、SMR方式で28TBを実現

今月からサンプル出荷を開始します。また、SMR(瓦記録)技術を採用した最大容量28TBのMA11シリーズも基本動作を確認しており、2024年10~12月期より順次サンプル出荷を開始する予定です。

近年、クラウドサービスの普及、動画コンテンツの配信拡大、膨大なデータを活用するAIやデータサイエンスの導入などにより、世界で生成・蓄積されるデータ量が加速度的に増加しています。それに伴い、データの保管先となるデータセンターでは、より効率的なシステム構築のために、従来よりも大容量なHDDが求められています。

新製品は、ヘリウム充填HDDで、東芝独自のFC-MAMR™(Flux Control-Microwave Assisted Magnetic Recording: 磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録方式)技術により大容量化を実現しています。また、24時間365日連続稼働に対応し、ワークロード は550TB/年、MTTF/MTBF は250万時間(AFR 0.35%)の信頼性を提供します。

CMR方式のMG11シリーズの最大記憶容量は、当社前世代品の22TB に比べ2TB増となる24TBの大容量化を実現しました。バッファーサイズは1GiB を備え、データ転送速度は約9%向上の295MiB/s、容量あたりの消費電力(W/TB)は約8%低減しました。また、CMR方式のため、従来型システムで使用されていたHDDとの置換にも適しています。インターフェースはSATAとSASを用意しており、容量は24TBの他、22TB、20TB、18TB、16TB、14TBと幅広い記憶容量をラインアップしています。

さらに、HDDの廃棄時や再利用時に、記録されているデータを短時間で無効化する機能を搭載したSanitize Instant Erase(SIE)モデルや、暗号化機能であるSelf-Encrypting Drive(SED)を搭載したモデルも取りそろえており、用途に応じてモデルを選択することができます。

MA11シリーズは、SMR方式により、ディスク1枚あたり2.8TBの最大28TBの大容量化を実現しました。SMR方式とは、屋根瓦のようにデータトラックの一部を重ね書きすることで記録密度を高める技術です。データトラックが重なっているため、ランダムのデータ書き換え時に転送速度低下が発生する可能性があります。新製品のMA11シリーズは、サーバーやシステムであるホスト側がドライブ管理をするホストマネージドSMR方式です。

ホストがHDD内のデータの書き換えを効率的に行うことができるため、パフォーマンス低下を最小限に抑えることができます。MA11シリーズはSATAインターフェースで、28TBと27TBの容量を提供し、暗号化機能であるSelf-Encrypting Drive(SED)を搭載したモデルも選択することが可能です。

当社は今後も、大容量ニアラインHDDをはじめとした顧客のTCO 削減に寄与する製品群を積極的に展開し、情報化社会の基盤強化に貢献していきます。

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