レニショー、長尺タイプのFORTIS エンコーダースケールを発売
レニショーのクローズドタイプエンコーダに長軸仕様が加わり、大型工作機械のためのラインナップが充実します。FORTiS™ クローズドタイプリニアエンコーダが、軸長 4.24m までお選びいただけるようになりました。
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新たに加わった長軸仕様の FORTiS は、ギガキャスティングに使われる金型用の大型プレス機や立形旋盤、大型の門形機などに最適です。
車のシャシなどの大型コンポーネントは、従来ではプレス成形した複数のスチール部品を溶接することで製造していました。ギガキャスティング (メガキャスティングとも) は、こういった大型コンポーネントを製造する手段として自動車業界で使用されている鋳造技術です。溶解したアルミニウム合金をモールド (金型) に高圧で流し込み、冷却して固めます。
メガキャスティングの試運転からメンテナンス、実稼働に至るまで、大型の CNC 機械が広く活用されています。そのひとつが、ギガキャスティングに使う金型の製造です。金型はキャスティングのプロセスが安定するよう、高い精度で加工する必要があります。大型工作機械のパフォーマンス最適化に、FORTiS が貢献します。
立形旋盤では、巨大なワークが扱われ、ワークの大きさが数メートルに及ぶことも少なくありません。複数軸を同時に緻密に動かして複雑な形状を加工する際には、精密なモーションコントロールやクローズドループによる位置フィードバックが重要です。
長軸仕様の FORTiS が特に有用になるのがデュアルラムシステムです。両方のターニングヘッドで同じスケールを使用でき、シンプルな機械設計になり、加工品質の向上が見込めます。
コストを抑えつつ精度も高めたい。高い性能と耐久性を誇る FORTiS がそんな高まる要望にお応えいたします。
FORTiS クローズドタイプエンコーダの概要
FORTiS は、工作機械のような過酷な環境での使用を想定して設計した、クローズドタイプリニアアブソリュートエンコーダです。
実績豊富な RESOLUTE™ エンコーダ技術をベースに、液体や切り粉の侵入に優れた耐性を発揮する設計が追加で施されています。本体は、長手方向に互いに重なり合うリップシールによって、そしてその両端はエンドキャップによって密閉されています。リードヘッドはブレードを介して密封した光学ユニットと接続され、エンコーダのストロークに沿って DuraSeal™ リップシール内部を移動します。
直線軸の動きにより、リードヘッドと光学ユニットが、機械的に接触することなくアブソリュートスケール (本体内部に固定) の上を往復します。
ラインナップとしては、お客様のスペース要件に合わせ、2 種類の本体形状を用意しています。FORTiS-S™ は、測定長 140mm～4240mm の標準サイズで、本体の取付け穴を介して加工面に直接取り付けます。
それに対し、測定長 70mm～2040mm の FORTiS-N™ は省スペースで取付け可能なコンパクトな本体とリードヘッドが特徴です。FORTiS-N は、エンドキャップにある 2 個の取付け穴で加工面に直接取り付けられるだけでなく、剛性強化のためにマウンティングスパーを使用することも可能です。
FORTiS アブソリュートエンコーダシステムは CE 認証を受けており、ISO 9001:2015 認証を受けた厳格な品質管理工程で内製しています。ご要望や不具合には、グローバルセールス/サポートネットワークが迅速に対応します。
FORTiS アブソリュートエンコーダシリーズの導入については、最寄りのレニショーオフィスまでお問い合わせください。
詳細については
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