Teledyne FLIR、AIモデル自動最適化のための合成データ生成機能を備えたPrism AIMMGenをリリース

カリフォルニア州ゴレタ – Teledyne Technologies Incorporatedの一部門であるTeledyne FLIRから、Teledyne FLIR Prism™ソフトウェアシリーズの最新製品Prism AIMMGen™をご紹介します。このPrism AIMMGenはITAR対象外のAIモデル生成サービスであり、合成して作ったデータによる人工知能（AI）および機械学習（ML）モデルの自動作成が可能です。商業用途はもとより、救命救急対応や防衛アプリケーション向けにAI/ML製品を開発するシステムインテグレータにとって、コストと開発期間の大幅な削減が実現します。

AI/ML製品開発のために手作業でデータラベリングを行うのは非常に労力を要します。とりわけ軍事的目標のような偶発的で稀な対象物は現実の状況でのデータ収集が困難か不可能に近く、コストもかかることから、そうした対象を含める場合にはさらに厳しいものとなります。しかしPrism AIMMGenがあれば、このような難しい問題を克服できます。データ合成ツールチェーンの能力を用いて、可視光と赤外のいずれの波長域でも、さまざまな環境や天候下における任意のオブジェクトをMLのためのサンプルとして何百点も生成できるからです。AIモデルのファインチューニングに使えるアノテーション付き合成画像を数分で生成可能なため、設計上の手間と開発期間の大幅な削減が実現します。

Teledyne FLIRの副社長Dan Walkerは次のように説明しています。「システム開発の高速化・高度化が進むなか、最高水準のAIモデルを構築するにはスマートな合成データを活用したモデルのトレーニングが極めて重要です。開発者の皆様にAIMMGenを使っていただければ、市場投入までの時間の短縮と同時に、それぞれのAI製品が実用に際して遭遇するあらゆる環境条件下のさまざまなシナリオに対応できるようになります」。




この自動化されたAI最適化システムでは、コストのかかるデータ収集を行わなくても高品質なモデルを生成可能です。社内に置いたMLオペレーション（MLOps）インフラなら、データの安全性が保証され、広範な合成データレイクと長年培ったそれぞれの専門知識も活用いただけます。そのため費用対効果に優れた開発を通じて、新たなタスク仕様やターゲットクラスに対応できる新モデルのリリースのほか、ミッションの進展に合わせたモデルのファインチューニングの実施や将来性も確保できます。

 

Prism AIMMGenの主な特長：
● 制約のない合成画像 - 多数の物体検知ユースケースに対応したITAR対象外の大規模データレイクを活用可能
● アプリケーションに特化したAIトレーニング用データセット - 効率的で集中的なトレーニングを確保しつつ、アプリケーション固有の要件を満たした自動ラベリング済みの数百万の合成画像セットを作成できる。インタラクティブな検索ツールも装備。
● オンプレミスでのモデルのトレーニング・検証・最適化を自動化 – 従来よりもごくわずかな技術的労力で高性能なAI/MLソリューションを短期に構築でき、プライベートなMLOpsクラウド・インフラ上という安全なデータおよびモデルの取扱い環境が整う。

Teledyne FLIRのPrism AIMMGenについて、詳しくはwww.flir.com/prismをご覧ください。また、10月14～16日にワシントンDCで開催のAUSA 2024 Annual Meeting & ExpositionにおいてTeledyne FLIRのブースまでお越しくだされば、対面で個別のご相談にもお応えします。