タンガロイ、ハード加工用 DX200 インサートのラインナップを拡張
100% ダイヤモンド DX200 は優れた耐摩耗性と精度を提供します。新しい形状は、内径 ø5mm までの小径加工をサポートします。
tungaloy.com
株式会社タンガロイは、優れた耐摩耗性と仕上げ性を備えた100%ダイヤモンド材種インサート「DX200」に小径内径加工用インサートを追加し、2024年11月25日より全国で販売を開始します。最小加工径ø5mmからの小径内径加工に対応し、高硬度非鉄金属の加工ニーズに応える幅広いラインアップを取り揃えています。
加工課題やマーケットの状況
超硬合金やMMC(金属複合材料)、FRPやCFRPなどの高硬度材料の加工において、従来のPCD(多結晶ダイヤモンド)材種にはいくつかの課題がありました。特に、PCDには結合材としてCo(コバルト)などが含まれており、これが材料硬度を下げる一因となり、高耐摩耗性が求められる加工では十分な耐久性を発揮できないことが問題でした。また、半導体産業においては不純物の混入が厳しく管理されており、Coを含む工具の使用が制限されることも課題でした。こうした背景から、100%ダイヤモンド材種であるDX200が開発されましたが、形状のラインナップが限られていたため、さらなる拡充が求められていました。
製品概要
DX200は、100%ダイヤモンド製の旋削加工用インサートで、高硬度非鉄金属の加工に特化しています。超硬合金、カーボン、セラミック(仮焼体)、半導体ターゲット材などの高硬度材質に対応し、従来のPCD材種と比較して優れた耐摩耗性と耐欠損性を実現。連続加工から断続加工まで幅広い加工に対応可能です。
製品の特長と便益
特長1:100%ダイヤモンド材種による高い耐摩耗性
- DX200はバインダレスの100%ダイヤモンド材種を採用しており、非常に高い耐摩耗性を実現しています。
- 特に高硬度の非鉄金属の加工において、工具の寿命を大幅に延ばすことができます。
- また、バインダレス構造により、加工中にワークへの不純物混入を防ぎ、製品の品質を向上させることが可能です。
特長2:鋭利な刃先による良好な加工面
- 特殊研削技術を用いた鋭利な刃先により、非常に滑らかな加工面を実現します。
- これにより、仕上げ加工の精度が向上し、後工程の手間を削減できます。
- 特に小内径加工においても、優れた切削性能を発揮し、安定した加工品質を提供します。
特長3:多彩な加工への対応
- 今回のインサート形状の拡充により、最小加工径ø5mmからの小内径加工にも対応可能です。
- CCGW、DCGW、VCGWなど、さまざまな形状のインサートが揃っており、多様な加工ニーズに応えることができます。
- これにより、特定の加工条件に応じた最適な工具選定が可能となり、加工効率が向上します。