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TDK News
業界最小クラスのパワー薄膜インダクタを開発・量産化
TDK株式会社は、ウェアラブル機器向け小型薄膜インダクタ「PLE856Cシリーズ」(L0.8mm×W0.45mm×H0.65mm)を開発しました。
www.tdk.com
ウェアラブル機器のワイヤレスイヤホンやスマートウォッチ等は、近年の多機能化、高性能化により部品点数は増加する一方、部品の実装スペースは限られているため、電子部品の小型化が求められています。これらの機器はリチウムイオン電池をバッテリーとして電源回路を構成しています。その電源回路に使用されるインダクタにおいて当社は「PLE856Cシリーズ」で業界最小サイズを実現し、機器設計の省スペース化、軽量化に貢献します。従来製品「PLEA67Bシリーズ」(L1.0mm×W0.6mm×H0.8mm)と比較して、実装面積比で40%、体積比で50%小型化しました。
当製品は、小型サイズでありながらTDK独自の薄膜工法技術により内部電極となる導体パターンの高精度な形成を実現しました。また、低損失金属磁性材料により消費電力を抑制し、電源回路の高効率化に貢献します。
今後もウェアラブル機器用に薄膜工法の特長を活かしたさらなる小型化と最適化設計による高特性インダクタの開発を推進し、豊富なラインアップの拡充で市場ニーズに対応して参ります。
主な特長と利点
- 電源回路に使用されるインダクタとして業界最小サイズを実現し省スペース化に貢献
- 低損失金属磁性材料で高い電源効率を実現
- 薄膜工法による高精度な内部電極形成