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Toshiba News

AEC-Q100に準拠した車載用スタンダードデジタルアイソレーターの発売について

高コモンモード過渡耐性による安定動作と、高速データ通信を実現。

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AEC-Q100に準拠した車載用スタンダードデジタルアイソレーターの発売について

当社は、当社初の車載用スタンダードデジタルアイソレーターとして、100kV/μs (typ.)[注1]の高いコモンモード過渡耐性 (高CMTI) による安定動作と、50Mbps (max)[注2]の高速データ通信を実現した、ハイスピード4チャネル車載用スタンダードデジタルアイソレーター「DCM34xx01シリーズ」10品種を製品化しました。新製品は、自動車用電子部品の信頼性を確保するための品質規格AEC-Q100に準拠しています。本日から出荷を開始します。

ハイブリッド車 (HEV) と電気自動車 (EV) のオンボードチャージャー (OBC) やバッテリーマネジメントシステム (BMS) などでは安全性と信頼性を確保するために、絶縁を担保しノイズの伝搬を防ぐアイソレーションデバイスは欠かせません。これらのアイソレーションデバイスに要求される、多チャネルの高速通信、高CMTI要求へのソリューションとして、車載用スタンダードデジタルアイソレーターは適しています。

新製品は当社独自の磁気結合型絶縁伝搬方式[注3]を採用することで、高CMTI 100kV/μs (typ.) を実現しました。これにより、絶縁信号伝送における入出力間の電気的ノイズに対する耐性が強く、安定した制御信号伝送ができ、機器の安定動作に貢献します。

また、低パルス幅歪0.8ns (typ.)[注2]、50Mbps (max) のデータ伝送速度を実現しました。SPI通信を搭載したI/Oインターフェースなどの多チャネルの高速通信用途に適しています。

当社はすでに産業用機器向けスタンダードデジタルアイソレーターを量産化しており、このたび、これに加え車載用機器向けのラインアップを展開しました。今後、車載と産業用機器向けに、チャネル数とパッケージの展開を進めていきます。フォトカプラーとともに車載用機器で必要とされるデータ伝送の確実性とリアルタイム性をささえる高品質な絶縁デバイスを提供します。

[注1] 測定条件: VDD1=VDD2=4.5~5.5V、VCM=1500V、Topr=-40~125°C
[注2] 測定条件: VDD1=VDD2=4.5~5.5V、Topr=-40~125°C
[注3] 東芝レビュー78巻1号 (2023年1月) 「カーボンニュートラル実現に貢献する高ノイズ耐性のデジタルアイソレーター」にて発表した当社独自技術

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