ルネサスとAltiumットフォーム「Renesas 365 Powered by Altium」を発表

ルネサス エレクトロニクス株式会社（以下ルネサス）と電子機器設計のグローバルリーダーであるAltium Limited（以下Altium、読み：アルティウム）は、シリコン（半導体製品）の選定からシステムライフサイクルマネジメントまでの電子機器開発を効率化する業界初のプラットフォーム「Renesas 365 Powered by Altium」（以下Renesas 365）を発表しました。Renesas 365は、2026年初頭に提供開始を予定しており、それに先駆けて、2025年3月11日から13日までドイツのニュルンベルクで開催されるembedded world 2025にデモを展示します。

Renesas 365は、ルネサスによるAltium買収後、両社の知見と技術力を統合して開発された革新的なプラットフォームです。Altium 365プラットフォームを基盤としており、電子機器開発の効率化、チーム間連携の促進、最適な半導体製品やソリューションの選定、そしてデジタルデータの統合管理により、電子機器の開発スピードを加速させます。

電子機器開発の未来を切り拓くイノベーション
Renesas 365は、長年エレクトロニクス業界が直面してきた課題を解決します。多くの組み込みシステム開発では、電子機器開発者は、手作業での部品検索、分散したドキュメント管理、組織ごとの情報断絶といった問題に直面しています。Renesas 365は、Altiumの先進的なクラウドプラットフォームと、ルネサスの組み込みコンピューティング、アナログ＆コネクティビティ、パワーなどの幅広いポートフォリオを組み合わせることで、これらの課題に対応します。ハードウェア、ソフトウェア、ライフサイクルデータを、デジタル環境で一貫したプラットフォーム上に統合することで、開発プロセスを効率化し、製品の市場投入までの時間を短縮、またデジタル追跡性（トレーサビリティ）が確保できます。さらに、リアルタイムに最新情報を把握することができ、コンセプトから開発、運用まで早く正しい意思決定が可能になります。

ルネサスCEOの柴田 英利は、次のように述べています。
「Renesas 365は、ルネサスのデジタライゼーションビジョンを実現するための重要なマイルストーンです。私たちは、Altiumと共に『電子機器設計・ライフサイクルマネジメントプラットフォーム』を構築することで、あらゆる規模や業種のユーザーが電子機器設計に参画しやすくなり、さらなるイノベーションを生み出すことを目指しています。両社の知見を組み合わせることで、業界初の革新的なプラットフォームが誕生します。Renesas 365は、将来の電子機器の設計、開発、運用に変革をもたらします。」

Renesas 365の5つの柱
　Renesas 365は、相互に連携する5つのコンセプトの下、開発環境がシステムレベルでスムーズに統合され、製品ライフサイクル全体を通じてデジタル情報を継続的に追跡・管理していくことを目指します。