TungCutに3次元ブレーカ付きPCDインサート STX登場
タンガロイのSTX PCDインサートは、3DチップブレーカーとDX160材種を組み合わせることで、非鉄金属加工における切りくず処理と耐摩耗性を向上させます。
tungaloy.com

タンガロイ株式会社は、溝入れ加工用刃先交換式切削工具「TungCut」に、3Dブレーカ搭載STX PCDインサートを追加し、2025年6月16日より全国で販売を開始します。優れた切りくず排出性と耐摩耗性により、アルミニウム合金などの非鉄金属加工における生産性と自動化を飛躍的に向上させます。
加工課題やマーケットの状況
アルミ合金などの非鉄金属を対象とした溝入れ・溝拡げ・横送り加工では、切りくずが長くなりやすく、ワークや工具に絡むことで機械停止や工具の破損を引き起こすリスクがあります。特に、従来のPCDインサートには切りくず処理を助けるブレーカ付き製品が少なく、加工現場でのトラブル解消が困難でした。このような背景から、加工の安定性と生産性を両立する新たなソリューションが求められています。
製品概要
高精度・高能率を両立する溝入れ・突切り工具
TungCutは、優れたクランプ剛性と切りくず処理性能を備えた溝入れ・突切り用工具です。高送り端面加工でも高品位な仕上げ面を実現し、幅広いワーク形状や加工条件に柔軟に対応します。
製品の特長と便益
特長1:3次元ブレーカによる優れた切りくず処理性能
- 3次元ブレーカ形状により、切りくずを効率的に分断・排出
- 外径・内径・端面の溝入れおよび横送り加工において切りくずの絡みを抑制
- 加工安定性が向上し、自動化や無人化にも対応しやすい
特長2:排出溝付き超硬部と左右勝手の選択による切りくず流出制御
- 超硬部に設けた排出溝が切りくずの流れを誘導
- 加工形態に応じて左右勝手を選択することで、切りくずの流出方向を最適化
- 切りくずの排出性が向上し、工具寿命や加工品質の安定に貢献
特長3:PCD材種DX160による高い耐摩耗性と長寿命
- 非鉄金属加工において優れた耐摩耗性を発揮するPCD材種DX160を採用
- 長時間の連続加工でも摩耗を抑え、工具交換頻度を低減
- 高精度加工を長期間維持でき、生産性向上に寄与